
水虫やカンジダ症などの真菌感染症によく用いられるニゾラールですが、市販されているのでしょうか?今回は、ニゾラールは市販でも手に入るかや、その効果・副作用についてまとめていきたいと思います。
ニゾラールは市販でも手に入る?
ニゾラールは、イミダゾール系に分類されるケトコナゾールを主成分とした抗真菌薬です。ニゾラールは、医師の処方箋が必要な医療用医薬品のため、市販はされていません。
ニゾラールの効果
ニゾラールの有効成分、ケトコナゾールは、真菌の細胞膜が作られるのを妨げて、真菌が増えるのを阻止します。真菌の細胞膜は主にエルゴステロールで構成されています。
ケトコナゾールはこのエルゴステロールが作られないようにします。ヒトの細胞膜の主な構成成分はコレステロールであるため、ヒトの細胞には作用せずに、真菌のみを殺菌します。
ニゾラールには、ニゾラールクリーム2%とニゾラールローション2%があり、効能・効果は同じです。どちらを選択されるかは、患部の場所と医師の判断によりますが、ローションに方が、塗った時に刺激を感じることが多いようです。
効果のある病気・症状
- 白癬(足白癬・体部白癬・股部白癬)
- 皮膚カンジダ症
- でん風
- 脂漏性皮膚炎
用法・用量
白癬、皮膚カンジダ症、でん風には、1日回患部に塗布する、脂漏性皮膚炎は1日2回患部に塗布するニゾラールは、現在、脂漏性皮膚炎に保険適応のある唯一の抗真菌薬です。
脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌量が多い頭皮や顔、胸、背中、脇の下などにかゆみを伴う、赤い湿疹ができ、皮膚がかさつき剥がれてくる病気です。
脂漏性皮膚炎の原因に、マラセチアという皮膚に常在している真菌が関与しています。マラセチアは皮脂の多い環境が好きで、皮脂を栄養にしているため、皮脂の分泌が増えると、マラセチアが異常に増えます。
この時に、皮脂の成分の一つであるトリグリセリドを遊離脂肪酸に分解し、この遊離脂肪酸が皮膚を刺激して、炎症を起こすことが原因の一つと言われています。
ニゾラールは、臨床試験で、マラセチアを退治することで脂漏性皮膚炎に対する効果を確認し、脂漏性皮膚炎の保険適応を持っています。
ニゾラールの副作用
ニゾラールクリームの主な副作用としては、接触性皮膚炎やそう痒、投与部発赤、刺激感などが起こると報告されています。
また、ニゾラールローションの主な副作用は、刺激感やそう痒、尿蛋白陽性、接触性皮膚炎、紅斑、小水疱などがあります。
ニゾラールは、角質のみで作用し、ほとんど血液中では確認されないことが報告されています。そのため、副作用も局所的なもので、全身性の重大な副作用は報告されていません。
まとめ
ニゾラールは、医師に処方してもらう必要があり、市販はされていません。ニゾラールは白癬や皮膚カンジダ症、でん風、脂漏性皮膚炎に適応のある抗真菌薬です。ニゾラールは、局所作用のみであるため、副作用も局所的なもので全身性の重大な副作用の報告はありません。