マグミットは、便秘に対してよく用いられる薬です。体調によって、マグミットが効きすぎたりして、下痢になってしますこともあります。今回は、マグミットで下痢の副作用が出たときの対処法をご紹介します。
目次
マグミットの作用
マグミットの成分は、酸化マグネシウムで、3つの効能・効果があります。
胃・十二指腸潰瘍や胃炎などの制酸作用と症状の改善
胃の中で胃酸を中和する作用があります。しかし、最近では、制酸作用を目的として処方されることは少ないようです。
便秘症
酸化マグネシウムが、腸内で重炭酸塩になり、腸内に水分を集めることで便を軟らかくし、膨張させて、その刺激で排便を促します。酸化マグネシウムには、習慣性もなく・目立つ副作用もないため、便秘治療にとてもよく処方されます。
尿路シュウ酸カルシウム結石の発生予防
酸化マグネシウムが腸内でシュウ酸と結合して、シュウ酸の体内への吸収を妨げ、尿中でもシュウ酸と結合して、尿に溶けやすい物質になり、シュウ酸カルシウム結石ができるのを防ぎます。
マグミットの副作用
マグミットは、副作用が少ない薬ですが、全くないわけではなく、便が軟らかくなりすぎて下痢になってしまうことはあります。その他、血液中のマグネシウム濃度が高くなってしまう、高マグネシウム血症の報告があります。
吐き気や、口渇、筋力の低下、血圧低下などの症状がみられたら、病院を受診しましょう。その際は、マグミットを服用している旨を医師に伝えましょう。
腎臓の機能が低下している人は、マグネシウムの排泄が遅れて、体内にマグネシウムが蓄積しやすくなりますので、注意が必要です。
また、大量のマグネシウムは、不整脈や心機能低下を起こしますので、心臓の悪い人に悪影響を起こします。腎臓や心臓に疾患のある人は、医師に相談の上、使用することをお勧めします。
マグミットで下痢が見られた時の対処法
マグミットを服用して下痢になってしまった場合は、通常、服用を減量または、一旦中止すると回復します。いつも服用している量でも体調によっては、効き過ぎて下痢になってしまったりする場合もあります。
医師に処方してもらう際に、便が軟らかくなりすぎたり、下痢になってしまった後の服用量の調節を相談しておくと良いですね。
まとめ
マグミットは、便秘薬として習慣性もなく、副作用も少ないため、とてもよく使用されます。しかし、最終的には、薬を使用しなくてもスムーズな排便があることがベストですね。そのために、毎日の生活習慣や食生活の改善も一緒に試みることが必要です。
便秘の改善に良い食品として、乳酸発酵食品や食物繊維、オリーブオイルなどいろいろあります。これらを食事に積極的に摂り入れていくと良いですね。