解熱鎮痛剤には様々な種類がありますが、ケロリンは昔からある薬です。頭痛や歯痛、神経痛、発熱などは日常生活のなかでも発症する頻度が高く、常備薬として家庭に保管したい薬剤です。
ケロリンは変わらぬ処方で、胃にもやさしく痛みを取り除いてくれるでしょう。今回は、ケロリンの効果や副作用について解説します。
効果
ケロリンは3つの有効成分を配合した非ピリン系の解熱鎮痛薬です。
主に頭痛や歯痛、抜歯後の痛み、咽頭痛、耳痛、腰痛、神経痛、関節痛、筋肉痛、肩こりの痛み、打撲痛、骨折痛、捻挫時の痛み、月経痛、外傷痛に効果があります。その他、悪寒や発熱時の解熱にも効き目のある薬です。
アセチルサリチル酸は主成分で、アスピリンを指しますが、抗炎症・抗鎮痛作用があり、頭痛や歯痛などの痛みや発熱時の解熱作用に効果を発揮します。ケイヒ末は生薬の成分で鎮痛効果を高め月経痛など痛みを鎮めてくれます。
無水カフェインはアセチルサリチル酸やケイヒ末の作用がスムーズに体内に吸収されるように働きかけます。胃にも優しく鎮痛効果が高く、眠くなる成分が入っていないため安心して内服することができます。
15歳以上から内服可能で、1回1包を1日2回食後に内服すると有効成分の力で速やかに効果が現れ痛みや熱を取り除いてくれるでしょう。
胃に優しい薬ですが、胃の粘膜に負担をかけないためにも空腹を避け、1回内服したら6時間以上あけてから次の内服をするようにします。
副作用
ケロリンは効き目が早く胃にも優しい薬ですが、副作用が起こることがあります。ケロリンの副作用として、皮膚の発疹や発赤、かゆみ、青あざなどが見られます。
また悪心・嘔吐、食欲不振、胸やけ、胃もたれ、腹痛、下痢、血便、胃腸出血などの消化器系症状やめまいが起こることがあります。
重篤になるような副作用は稀ですが、アナフィラキシーショックなど、内服後に蕁麻疹や皮膚・喉の痒み、声のかすれ、くしゃみ、息苦しさ、動悸、意識混濁など見られたら早急に医師の診察を受けるようにして下さい。
その他、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)や中毒性表皮壊死融解症などで高熱や目の充血、目やに、唇のただれ、のどの痛み、皮膚の発赤が・発疹が広範囲で持続してみられたり、悪化するような場合は医師の適切な処置を受けるようにしましょう。
長期内服により肝機能障害が起こることがあり、発熱や全身倦怠感、黄疸、褐色尿などの症状が現れたら内服を中止して医療機関を受診するようにして下さい。
青あざ、鼻血、歯ぐきの出血、出血が止まりにくい、出血、発熱、疲労感など再生不良性貧血や喘息も副作用として起こることがあるので注意しましょう。
薬剤アレルギーや他の風邪薬や解熱鎮痛薬で喘息を起こしたことがある方、心臓病、腎臓・肝臓病など持病がある方は医師の指示に従い内服するようにします。
他の解熱鎮痛剤や風邪薬を併用している場合は副作用に繋がる恐れがあるためケロリンを内服しないようにしましょう。高齢者や授乳中の方も医師や薬剤師に相談してから内服するようにして下さい。
まとめ
ケロリンは効き目が早く胃に優しい解熱鎮痛薬です。痛みが起こった時に早めに内服することで症状の悪化を防ぐことができます。ケロリンを常備しておけば痛みが発生した時にいつでも内服することができ便利です。