口腔やのどに付着した細菌やちり・ホコリなどは、うがいをすることによって粘液と一緒に除去することが出来ます。そのため、口腔を通じて侵入してくるウイルス・細菌などに対して高い効果を発揮することが分かっています。
マスクを着用するだけでは防げず、口腔内に入ってきてしまった目に見えない空気中の細菌を効率よく洗浄することにより、様々なウイルスから体を守ることが出来ます。
さて、そんなうがいにおすすめな薬にイソジンうがい薬があります。ここでは、イソジンうがい薬の効果・副作用についてまとめます。
イソジンうがい薬の効果
イソジンうがい薬は、殺菌・消毒に優れた効果を発揮するポビドンヨードが配合されています。ポビドンヨードは手指・皮ふ・粘膜などの消毒を目的として患部に塗ったり薄めてうがいをしたりと、様々な使用用途があります。
ポビドンヨード(Povione-iodine)はヨウ素の酸化作用を利用した抗微生物成分です。殺菌力はもちろんのこと、即効性にも優れており、人体や環境にも優しいことから世界中で支持されています。
イソジンうがい薬の副作用
有効成分であるポビドンヨードはヨード(ヨウ素)であるため、何度も使用していると、そのうち粘膜からヨードが吸収されてしまい、うがい薬を飲み込んでいなくても体内に取り込まれてしまう可能性があります。
健康体であれば、一時的にそのような現象が起きても体が排出しようとしますが、長期にわたり慢性的に使用し過剰摂取した場合には排出しきれずに身体に害を及ぼす可能性があります。
他にも、歯への着色の原因になったり、わずかな細胞毒性があることが知られているので、粘膜を傷めてしまう原因になることは医師の間ではよく知られているそうです。
その他にも…
消毒効果が高いことから善玉菌まで殺してしまうのではないかという考えもありますが、風邪などに対しての高い予防効果を期待できることから、うがい薬を用いたうがいは風邪の予防に有効とされています。
また、宇宙船アポロ11号が人類初の月着陸を成し遂げた後、太平洋上に着水する際に、地球外から運んでくるかもしれない細菌の洗浄・消毒にポビドンヨードが有効とされ、船体にかけて洗浄・殺菌に用いられました。
最近になって副作用が少し目立ってきたようですが、長い間うがい薬でのうがいを薦められてきた世代としては使用後のリフレッシュ感などを心地良いと感じるのではないでしょうか。
実際に、口臭予防効果なども効能に挙げられているので、上記のような副作用をしっかりと理解した上で使用することが大切です。
まとめ
うがい薬にばかり頼らなくて良いように、普段からマスクの着用や手洗いを徹底し、色々な角度からウイルス対策へのアプローチをすることが重要なのではないでしょうか。