便秘や胃炎など腹部の症状は不快で痛みを伴うことがあり早目に改善したい症状です。便秘は規則正しい生活や栄養バランスの摂れた食習慣、たっぷりの睡眠で改善することが可能ですが、努力をしても効果がないときは薬で症状を和らげることができます。
胃炎や胃潰瘍は疲労やストレスが引き金となり胃の粘膜の機能が低下して胃酸の刺激で症状を発症します。マグラックス錠330mgは胃の症状や便秘の症状に役立つ薬剤です。今回は、マグラックス錠330mgの効果や副作用について解説します。
効果
マグラックス錠330mgは酸化マグネシウムを有効成分とした制酸・緩下剤の薬剤です。マグラックス錠330mgは3つの作用を持ち合わせた薬剤で便秘症や制酸作用、尿路結石の予防などに用いられます。
主な効能には便秘症の他、急性・慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、薬剤性胃炎、神経性食思不振、胃酸過多症、胃下垂症など上部消化管機能異常など効果があります。
そのほか、尿路シュウ酸カルシウム結石の発生を予防して尿路結石症の病気を予防します。ひとつで3つの役割があり、それぞれの症状に効果を発揮します。
用量、用法は年齢や適応する症状で内服量が異なります。便秘症には1日6~7錠を食前や食後など3回に分けて経口投与するか、就寝前に1回経口投与します。
制酸剤として内服する場合には1日2~3錠を数回に分けて経口投与します。尿路結石の予防薬としては1日1~2錠を多量の水と共に内服します。いずれも症状や年齢により異なるため医師や薬剤師の指示に従い内服するようにして下さい。
副作用
副作用が少なめで安全な薬剤ですが、念のため副作用には注意しましょう。主な副作用には下痢や腹部膨満感などです。多量にマグラックス錠を内服した場合は下痢や腹痛などの副作用が起こりやすくなりますので注意して下さい。
重大な副作用の発生は稀ですが、高マグネシウム血症を引き起こすことがあります。悪心・嘔吐、血圧低下、口の渇き、不整脈や徐脈、皮膚の紅潮などの症状に注意し、呼吸抑制や意識障害など現れたら直ちに医師の診察を受けるようにして下さい。
高齢者においては高マグネシウム血症を引き起こすことが稀にあるので症状に注意しながら定期的に血清マグネシウム値を測定するようにします。
また腎障害や心臓疾患、高マグネシウム血症と診断された方は医師の指示に従い内服するようにして下さい。そのほか持病で他の薬を内服しているときは医師や薬剤師に確認して薬の相互作用に注意するようにしましょう。
まとめ
マグラックス錠は便秘症や制酸作用、尿路結石の予防に効果的な薬剤です。便秘などは日常生活や食習慣で改善したり、胃炎などの症状にはストレスや疲労を溜めず生活することが大切です。このような方法で症状が回復しない時は薬で改善していきましょう。