イソジンはうがい薬として知られていますが、軟膏や消毒液などにも使用されています。日本国内だけでなく海外でも使用されている殺菌消毒薬ですが、即効性や消毒力に優れ皮膚への刺激も少ないため手術時の消毒や患部の消毒などに用いられ医療現場でも活躍する薬です。今回は、イソジン軟膏の効果や副作用について解説します。
効果
イソジン軟膏はポピドンヨードを有効成分として切り傷や刺し傷、すりむき傷、火傷、靴ずれなどに効果を発揮する外用殺菌消毒薬です。
有効成分が患部に迅速に作用して優れた殺菌、消毒効果が得られます。広範囲な細菌やウィルスに殺菌・消毒作用があるほか真菌などの微生物にも効果があります。
皮膚への刺激も弱く優れた殺菌・消毒効果で1日数回塗布するだけで効き目が得られるでしょう。
有効成分であるポピドンヨードは低刺激のため小さなお子様から高齢者の方まで安心して使用することができます。
イソジン軟膏は効き目が弱くなると軟膏の色が薄くなるため、色調が薄まってきた時を目安に再度塗布するようにして下さい。
副作用
軟膏などの塗布薬は副作用が少ないとされていますが、間違った使用方法や体質などにより副作用が現れることがあります。
イソジン軟膏の主な副作用として皮膚の痒みや発赤・発疹が見られることがあります。また稀にアナフィラキシーショックなど重篤な副作用を起こす恐れもあります。
皮膚の痒みや蕁麻疹、くしゃみや声がかすれる、喉の痒み、動悸、呼吸困難、意識がもうろうとするなどの症状が見られたときは、アナフィラキシーショックの可能性がありますので、直ちに医師の診察を受けるようにして下さい。
1日数回適量を患部に塗布しますが、5日〜6日間使用しても症状が改善されないときは使用を中止して医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
また大きな火傷や深い傷、患部の症状が悪化する場合は速やかに医師の診察を受けるようにして下さい。
イソジン軟膏は皮膚に塗布する薬のため目などには使用しないようにしましょう。誤って目に入った場合は水やぬるま湯で洗い流すようにします。
症状が悪化するときは眼科医を受診して適切な治療を受けるようにして下さい。そのほかイソジン軟膏を内服したり、喉の粘膜に塗布したりしないようにしましょう。
ヨードアレルギーのある方は重篤な副作用を起こす恐れもありますので使用前に医師や薬剤師に確認してから使用するようにして下さい。
まとめ
イソジン軟膏は細菌やウィルス、真菌など広範囲な微生物に殺菌・消毒に効果が高い消毒薬です。1日数回を塗布すれば短時間で効果が得られますが、症状が悪化するときは医師の診察を受けるようにして下さい。
また、イソジン軟膏は効き目が早く効果に優れていますが、副作用などにも注意するようにしましょう。