風邪の初期症状である咽頭痛にうがいは効果的で、早めに対処することで症状も悪化せずに済みます。イソジンガーグルは殺菌・消毒作用のあるうがい薬として名前を知られており、風邪をひいた時や予防として使用することがあります。今回は、殺菌・消毒効果に優れたイソジンガーグルの効果や副作用について解説します。
効果
イソジンガーグルの有効成分はポピドンヨードで口内の殺菌・消毒に効果を発揮する含嗽剤です。咽頭痛や扁桃痛、口内炎、口腔内の消毒や抜歯後の感染予防に高い効果の得られる薬剤でもあります。
風邪や口腔内の感染症ではウィルスや細菌が増殖することにより症状の悪化を招いたりします。イソジンガーグル液は有効成分であるポピドンヨードのヨウ素が水と反応することにより殺菌効果が得られます。
水と反応したヨウ素は化合物へと変化して細菌やウィルスに存在する膜にヨウ素化合物が働きかけることで細菌やウィルスが死滅すると言われています。
イソジンガーグルは15〜30倍に希釈して使用します。約60mlの水にイソジンガーグル液を2〜4㎖を滴下して1日数回うがいをすると効果が得られるでしょう。
細菌やウィルス、真菌などに高い効果の得られるイソジンガーグルですが、粘膜に対して使用することも可能で人体にも優しい成分で作られています。
有効成分のポピドンヨードは耐性菌を作らずMRSAにも効果を発揮する消毒薬で、うがい薬のほか消毒薬としても使用できる用途の広い薬剤です。
副作用
イソジンガーグルの副作用は少ないですが、ヨードアレルギーや過敏症のある方は注意が必要な薬剤です。
イソジンガーグルの主な副作用として、嘔気や口内の刺激感、不快感、口内の荒れや灼熱感、口腔の粘膜のただれなどの症状が見られることがあります。
また重大な副作用として呼吸困難や蕁麻疹、紅潮や浮腫、不快感、血圧低下や意識消失などを症状とするアナフィラキシーショックを起こす場合があります。
この様な症状が見られた時には使用を中止して医師の診察を受けるなど適切な処置を行うようにして下さい。
イソジンガーグルはヨウ素を主成分とするためヨウ素にアレルギー反応を示す方やヨウ素の調節がコントロールできなくなる甲状腺機能疾患のある方は使用を避けるようにします。
イソジンガーグルは使用するごとに作り、作り置きはしないようにします。抜歯後にうがいをする場合には血餅の形成を阻害しないためにも口腔内を優しくうがいするようにして下さい。
まとめ
イソジンガーグルは良く知られたうがい薬です。毎日のうがいで風邪を予防したり、口内の消毒に使用するなど殺菌効果が得れます。
ウィルスや細菌に感染しないことが一番ですが、咽頭痛など初期症状が表われ時に使用することで症状の進行を抑えることができるでしょう。