飲酒の際の悪酔いや二日酔いの予防に重宝されているへパリーゼ。このへパリーゼには、錠剤とドリンクがありますが、何か違いがあるのでしょうか?ここでは、そんなへパリーゼの錠剤とドリンクの違いについてまとめます。
へパリーゼってなに?
へパリーゼは、豚の肝臓に消化酵素を加えて加水分解した肝臓水解物とビタミンや生薬などを配合した滋養強壮剤です。
肝臓水解物は、すでにアミノ酸やペプチドに分解されているため、消化吸収が早く、肝臓の働きを助け、お酒を飲んだときのアセトアルデヒドの分解を助けます。また、疲労回復にも効果があります。
効能・効果は?
ヘパリーゼは、以下のような症状に効果があります。
- 滋養強壮
- 胃腸障害
- 栄養障害
- 病中病後の肉体疲労
- 発熱性消耗性疾患
- 虚弱体質
- 妊娠授乳期などの栄養補給
へパリーゼは、第3類医薬品に分類される錠剤タイプの「へパリーゼプラスII」とドリンクタイプの「新へパリーゼドリンク」や「へパリーゼHi」、第2類医薬品に分類される「へパリーゼキング」などがあり、薬局やドラッグストアで購入できます。
また、コンビニで購入できる「へパリーゼW」や「へパリーゼAmino」などのドリンクは、清涼飲料水に分類されるもので含有成分も異なります。
錠剤とドリンクの違いは?
錠剤とドリンクそれぞれの成分や用法用量について見ていきましょう。
錠剤の場合
画像の「へパリーゼプラスII」は、滋養強壮効果のある肝臓水解物やイノシトールとビタミンB2、ビタミンE酢酸エステルを配合しています。用法・用量は、1日2回・1回3錠の服用となっています。
ドリンクの場合
いろいろな種類がありますが、代表的な「新ヘパリーゼドリンク」を見てみましょう。
新ヘパリーゼドリンクは、滋養強壮効果を示す肝臓水解物やジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン、生薬のジオウ乾燥エキスやゴミシエキスが含まれています。
さらに、それ以外にも、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムやタウリン、ニコチン酸アミド、ビタミンB2リン酸エステル、ビタミンB6が配合されています。
また、用法・用量は、1日1回・1回1瓶(50mL)の服用となっています。
具体的な違いは…?
それでは、具体的にどのようなところに違いがあるのでしょうか?
- 含有されている有効成分の構成が異なっています。
- 肝臓水解物の含有量に違いがあります。
- 錠剤1日量(6錠)中に600mg
- ドリンク1瓶(50mL)中に200mg
- 用法用量が錠剤は1日2回・1回3錠、ドリンクは1日1回・1回1瓶です。
効果については、錠剤の方がドリンクより効くと感じる人、ドリンクの方が錠剤より効くと感じる人、個人差があるようですが、ドリンクの方が効きが良いという意見が多くあるようです。
まとめ
へパリーゼの錠剤とドリンクの違いは、有効成分の構成が異なっています。肝臓水解物の1日量に違いがあります。また、効果には個人差があります。ヘパリーゼは医薬品のため、用法・用量をしっかり守って服用しましょう。