
慢性頭痛には片頭痛と緊張型頭痛があります。中には両方の頭痛の混合型の人もいます。片頭痛は脈拍にあわせて頭の片側がズキズキ痛むのが特徴で体を動かすと痛みが強くなります。吐き気や音・光の刺激に敏感になるといった症状を伴うこともあります。
緊張型頭痛は、頭全体がしめつけられるような痛みや頭重感(頭が重い)が特徴です。首や肩の筋肉が緊張し血行が悪くなることでおこります。肩こりや首こり、眼精疲労を伴うことが多いです。今回は、イブクイック頭痛薬DXの効果や副作用について解説していきます。
効果
イブクイック頭痛薬DXは、鎮痛成分イブプロフェンがイブシリーズの中で最大量配合された鎮痛薬です。
胃粘膜保護成分も配合されているので、つらい頭痛に速くよく効くだけでなく、胃にもやさしいお薬です。独自の製法で、胃の中で有効成分が速く溶けだし、素早く吸収されるように作られています。
有効成分のイブプロフェンは、頭痛のもとになるプロスタグランジの生成をおさえ、すぐれた鎮痛効果をあらわします。酸化マグネシウムはイブプロフェンの吸収を速め、胃粘膜を保護し、胃が荒れるのを防ぎます。
アリルイソプロピルアセチル尿素はイブプロフェンの鎮痛作用を高める鎮静成分です。無水カフェインは血管の拡張をおさえ、イブプロフェンの鎮痛効果を助けます。
頭痛や肩こり痛、歯痛、月経痛、関節痛、筋肉痛、腰痛などの鎮痛に効果があります。また、悪寒・発熱時の解熱にも有効です。
成人(15歳以上)は、1回2錠・1日3回を限度として、なるべく空腹時をさけて水またはお湯で服用してください。服用間隔は6時間以上おいてください。15歳未満の人は服用しないでください。長期連用はしないでください。
副作用
イブクイック頭痛薬DXはほとんど副作用のないお薬です。服用後に眠くなることがありますので、乗物等の運転はしないようにしましょう。
まれに発疹や発赤、かゆみ、青あざができるといった皮膚の症状、吐き気や嘔吐、食欲不振、胃痛、腹痛、下痢などの消化器症状、めまいや動悸、息切れ、出血が止まりにくいなどの症状が出る場合があります。これらの
症状は副作用の可能性がありますので、服用を中止して医師や薬剤師に相談してください。
ごくまれですが、アナフィラキシーショックや皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症、肝機能障害、腎障害、無菌性髄膜炎、喘息、再生不良性貧血、無顆粒球症といった重篤な副作用がおこる場合があります。
重篤な副作用を疑う症状があらわれた場合には、すぐに医師の診察を受けてください。
まとめ
慢性頭痛の痛みの緩和には鎮痛薬が有効です。しばらく服用しても頭痛が改善されない場合には、脳腫瘍などの重篤な病気が原因となっている場合があります。頭痛が続く場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
また、吐き気や手足の麻痺、しびれなどを伴う場合には、脳出血や脳梗塞の可能があります。いつもと違う頭痛の場合にも、早めに医療機関を受診しましょう。