
後天的に起きる脳への障害によって認知機能や知能が低下した状態を認知症といいますが、近年この認知症に対する薬の開発が進んでいます。
代表的なものとして、「アリセプト」と「メマリー」があり両者とも認知症の進行を抑制する働きがあり病院で処方されることが多い薬物です。
この二つのお薬の特徴について調べてみましょう。
アリセプトの特徴
アリセプトは軽度、または初期のアルツハイマー型認知症に有効な薬として認知度の高いお薬です。主に記憶症状を改善させる働きがあり、早期に治療を始める事でその進行を遅らせる事ができます。他にも認知症の周辺症状と言われる意欲低下や抑うつ症状の改善に効果があります。
また、アリセプトは近年レビー小体型認知症にも効果がある事がわかり、使われるようになりました。
以下の記事でアリセプトの詳細情報を解説していますので、あわせてご覧ください。
メマリーの特徴
メマリーは中等度から高等度のアルツハイマー型認知症に有効であり、主に認知機能障害の進行を抑制する作用があり、日常生活動作の低下の進行を遅らせる事ができます。
また、アルツハイマー型認知症で問題になる徘徊や攻撃性、興奮といった周辺症状を軽減する効果もあります。
メマリーは作用メカニズムを持つ他の認知症の薬と併用する事が可能であるため治療効果を上げる事が期待できます。
それぞれの使い分け方法
アリセプトとメマリーの使い分けは認知症の重症度によります。
アリセプトは軽度の認知症に使い、中度以上の認知症状がある時にはメマリー又はアリセプトが使われます。メマリーは軽度の認知症には効果が出ない事があるため使われません。認知症状が重度の場合は両方を併用する事が多いようです。
アリセプトとメマリーの併用は可能?
認知症が進行し中度以上のアルツハイマー型認知症と診断された場合、アリセプトとメマリーを併用して治療にあたる事があります。両者を併用することでアリセプトを単独で服用するよりも認知症の進行を抑制できたという報告もあります。
まとめ
認知症の薬物療法はその症状の進行を食い止める事が目的であり、脳の機能を元に戻すという事はできません。しかし、薬で治らないなら意味がないと悲観しなくても服用するメリットがあります。
進行を遅らせることにより、症状を悪化させないようにして日常生活が出来る時間を長引かせる可能性がありますし、それにより患者さんのQOLが保たれ介護する側の負担が軽減する事にも繋がります。
認知症の薬物療法で重要なのは少しでも早く認知症の兆候に気づき、進行を遅らせる治療を始める事です。薬の効果や副作用についてしっかりと説明をうけ理解し医師の指導のもと正しく服用するようにしましょう。