血圧の値を一定に保つことは健康に生活するうえで重要なことです。
不規則な生活や肥満、食事などの影響で血圧が高くなる人や反対に血圧が低くめまいや貧血などに悩まされる人もなかにはいます。低血圧は生活習慣を見直すことで改善することがあります。
今回はエホチールの効果や副作用について解説します。
効果
エホチールはエチレフリン塩酸塩を有効成分とする昇圧剤です。
主に起立性低血圧、各種疾患または急性低血圧、ショック時の補助治療などに用いられます。
エホチールは有効成分が心臓の収縮力を増すことで心拍出量を増加させて、血圧を上昇させる作用が得られます。
低血圧は心臓や脳血管疾患、重度の外傷などが原因となり、急激に血圧が下がったり、体質や食事、睡眠など生活習慣、自律神経の乱れなどが原因で低血圧を起こすことがあります。
起立性低血圧は心臓から押し出された血液が戻りにくくなり起こる症状ですが、特に年配の方に多く見られる症状です。
低血圧は女性に多く見られる症状ですが、高血圧症ほど治療を必要としないことがほとんどです。
内服方法は、成人に対して1回1~2錠(エチレフリン塩酸塩として5~10mg)を1日3回内服することで症状が改善するでしょう。
用法・用量は年齢、症状により適宜増減するようにします。
副作用
比較的安全性に優れ副作用は少ないですが、医師の指示に従い内服するようにして下さい。
主な副作用は、動悸、頭痛など現れることがあります。その他、胸苦しい、徐脈、血圧異常上昇、呼吸困難など循環器系症状が現れることがあるので状態を観察しながら内服するようにします。
高齢者の方が内服する場合は、肝機能や腎機能など生理機能が低下している恐れがあるので用量を減らすなど慎重に内服するようにして下さい。
また、高血圧の方、重篤な動脈硬化症や甲状腺機能亢進症と診断された方、心疾患、徐脈のある方は症状が悪化する恐れがあるため医師の指示に従い慎重に内服するようにします。
心室性頻拍のある方、エホチールの成分に過敏症の方は内服できませんので注意して下さい。
併用薬によっては徐脈や不整脈が現れたり、血圧の異常上昇が起こるなど副作用に繋がる恐れがあるので医師の指示に従い内服して下さい。
まとめ
エホチールは血圧を上昇させる作用のある昇圧剤です。
低血圧症は体質や生活習慣を見直すことで血圧の値が改善することがあります。
十分な睡眠や栄養バランスの摂れた食事などで血圧が保たれることがありますが、めまいなど症状がひどい場合は病気の可能性もあるので医師に相談するようにしましょう。