
インフルエンザの治療薬と聞くと異常行動を思い浮かべる方も多いかもしれません。ここでは、そんなインフルエンザ治療薬・イナビルと異常行動の関連性についてまとめていきたいと思います。
イナビルについて
インフルエンザに感染した時に処方される主な薬剤としてはタミフル、リレンザ、そしてイナビルです。タミフルは飲み薬なのですが、リレンザとイナビルは吸入する薬剤です。
また、タミフルとリレンザは5日間服用し続けなければなりませんが、イナビルは1回の吸入で投薬完了となります。
イナビルは他の抗インフルエンザ治療薬に比べるともっとも新しい薬なのですが、その利便性により徐々に使用が広まりつつあります。
そういった中で異常行動についても、他の抗インフルエンザ治療薬と同じく注目されるようになりました。
原因と事例
抗インフルエンザ治療薬の異常行動については、タミフルが発売されて以降毎年報告があります。年齢は10歳前後が多いので子どもだけ注視しておけばよいと思いがちなのですが、大人でも報告されています。
急に家の中を走り回ったり、外に飛び出したり、笑い始めたり泣き出したりとさまざまです。中にはベランダから飛び降りようとしたり、実際に飛び降りた症例も報告されています。
イナビルにおいても同様の報告がありますので注意しなければなりません。またインフルエンザに感染している人で薬を服用していない人においても異常行動の報告があります。
さまざまな報告はあるのですが、現時点では、原因や因果関係について明確にされてはいません。
ですので、私たちは抗インフルエンザ治療薬が投薬されている、されていないにかかわらず「インフルエンザに感染したら異常行動が起こるかもしれない」という意識を持って対策をしておかなければならないということです。
対処方法
根本的に異常行動を抑える方法は確立されていません。そういった中での対処方法としては、インフルエンザに感染して高熱を発している間は周りの人が目を離さないということです。
2日間くらいは高熱が続きますので、その間はそばで見ておいてあげるというのがよいと思います。
また、ベランダに出れないようにカギをしっかりと締めておく、家の中を走り回った時にケガをしないように片付けておくなどの対策を取っておきましょう。
特に80%以上が睡眠中・寝起きに起こっている点も注意しなければなりません。
最後に
私たちは「抗インフルエンザ治療薬の服用=異常行動の可能性」と結びつけるのではなく、「インフルエンザに罹患=異常行動の可能性」という意識を持つことが大切です。
異常行動が見られたらもちろんですが、それが治まったからといって安心せず必ずかかりつけの病院にご相談ください。