風邪をひいたり、生理痛など頭痛や腰痛などの痛みは日常生活で発症しやすい症状です。痛みは我慢しても改善することがなく、痛みが強いと吐き気を催すなど症状が悪化することがあります。
この様な痛みは内服薬などで早めに対処することが大切です。今回は、解熱鎮痛薬のカロナール錠200の効果や副作用について解説します。
効果
カロナール錠200は、アセトアミノフェンを有効成分とする解熱鎮痛剤です。
主に頭痛や耳痛、症候性神経痛、腰痛症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月経痛、分娩後痛、がんによる痛み、歯痛、歯科治療後の痛み、変形性関節に効果があります。
それ以外にも急性上気道炎や風邪などに対する解熱・鎮痛作用もあります。また、小児科領域では解熱鎮痛剤として用いられます。
アセトアミノフェンは穏やかな効き目で血管を拡張させ、熱を発散させて熱を下げる働きをします。また、痛みの神経に作用して痛みが感じるのを鈍くしてくれます。
穏やかな効き目で風邪のほか、インフルエンザに罹った子供や妊娠中の方にも使用できる薬剤です。薬の用量は年齢や症状によって異なりますが、通常、15歳以上では、1回200mg〜300mgを1日2回〜3回に分けて経口投与します。
胃に負担をかけない為にも食後に内服するようにして下さい。また、1回内服したら4時間以上の間隔を空けてから次の内服をしましょう。
副作用
カロナールは穏やかな効き目で他の解熱鎮痛薬と比較すると副作用が少なめです。
主な副作用は、吐き気や嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢など消化器系症状が主に見られます。重篤な副作用は少なめですが、ショック、アナフィラキシーの症状に注意しましょう。
内服すぐに皮膚の痒みや蕁麻疹、声のかすれ、くしゃみ、喉の痒み、息苦しや意識混濁などが現れたら直ちに医師の診察を受けるようにして下さい。
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症は高熱、目の充血、目やに、唇のただれ、咽頭痛、皮膚の広範囲の発赤、発疹など見られることがあります。
喘息発作ではヒューヒューやゼーゼーとした喘鳴や息苦しさが症状として現れます。肝機能障害は発熱や全身倦怠感、発疹、黄疸、褐色尿などが特徴的な症状です。間質性肺炎は発熱や空せき、呼吸困難などが見られます。
以上のように重篤な副作用が見られたら医療機関を受診して適切な治療を受けるようにして下さい。アスピリン喘息の既往のある方や重篤な肝臓・腎臓障害、血液疾患がある方は内服中止となっています。
他の風邪薬や解熱鎮痛薬と併用すると副作用に繋がりますので薬の併用は止めましょう。
まとめ
カロナール錠は穏やかな効き目なので子供や妊娠中の方にも処方される薬です。副作用が少なめですが、注意事項を守らない場合、症状が悪化したりすることがあります。風邪をひいたら水分を補給してゆっくり休養しましょう。