解熱鎮痛剤には錠剤や細粒、シロップなど多くの種類があります。効き目の早さや消化器系への負担などは配合している薬剤により強弱があるため自分に合った解熱鎮痛剤を使用することが大切です。
痛みや熱を早めに抑えるには薬を使用をするのが効果的で、症状が酷くなる前に内服すると効果が得られやすくなります。今回は、そんな解熱鎮痛剤の中からカロナール細粒20%の効果や副作用について説明します。
効果
カロナール細粒20%は、アセトアミノフェンを有効成分とした解熱鎮痛薬です。
頭痛、耳痛、症候性神経痛、腰痛症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月経痛、分娩後の痛み、がんによる疼痛、歯痛、歯科治療後の痛み、変形性関節症等に効果があります。そのほか、急性気管支炎を伴う急性上気道炎や小児科領域の解熱鎮痛薬としても用いられます。
有効成分のアセトアミノフェンは視床下部にある体温を調節する中枢に働きかけ、血管を拡げて熱を放散させて体温を下げる働きがあります。また、痛みを司る神経に作用して不快な痛みを取り除いてくれる働きがあります。
カロナール細粒20%の用法・用量は年齢や症状により内服量が異なるため医師の指示に従い内服するようにします。成人では1回300~1000mgを経口投与し、4時間〜6時間以上あけて次の内服し、1日2回を限度とします。
乳幼児においては体重1kgあたり1回10~15mgを経口投与し、4時間〜6時間以上あけて2回目の内服をします。胃腸に負担がかからないように空腹時を避け、食後に内服するようにしましょう。
副作用
カロナール細粒は比較的副作用が少ない薬剤ですが、どの様な薬でも副作用には注意するようにして下さい。主な副作用としては、悪心・嘔吐、食欲不振、血小板減少、血が止まりにくいなどが挙げられます。
重篤な副作用は稀ですが、皮膚の痒み、、蕁麻疹、声のかすれ、くしゃみ、喉の痒み、息苦しさ、動悸、意識混濁などショックやアナフィラキシー症状に注意して下さい。この様な症状が現れたら速やかに医師の診察を受けるようにします。
その他、中毒性表皮壊死融解症や皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症など高熱や目の充血、眼分泌物、瞼の腫れや皮膚の広範囲での赤み、小膿疱など症状がないか確認するようにして下さい。
喘息発作や間質性肺炎など呼吸器系の副作用にも注意するようにしましょう。ヒューヒューやゼーゼーなどの喘鳴がないか、発熱や空せき、息切れ、息苦しさはなどの症状にも注意するようにします。
消化性潰瘍や重篤な血液疾患、肝障害、腎障害、心臓疾患のある方は内服できませんので注意を守るようにして下さい。
また、アスピリン喘息やアセトアミノフェンの成分でアレルギー症状を起こしたことがある方も内服禁止となっています。高齢者の方や併用薬のある方は症状が悪化したり、副作用を起こさないためにも医師の指示に従い内服するようにして下さい。
まとめ
風邪や頭痛、腰痛などの痛みにはカロナール細粒が効果的です。解熱鎮痛薬にはそれぞれ特徴があるので、迷ったときは医師や薬剤師に相談してから内服するようにしましょう。また痛みを発生させないためには日常生活の動作や食事にも気を配るようにして下さい。