頭痛や腰痛、歯痛などは日常から起こりうる症状で、この様な痛みは起こり始めると自然に治まることはなく症状が悪化する原因になります。
また風邪などからくる頭痛や上気道炎などは規則正しい生活や栄養バランスの良い食事などで予防することができます。
熱が高い時や喉の痛みなども解熱鎮痛薬は対症療法として役立ち早期に内服することで回復も早まります。今回は、数ある解熱鎮痛薬の中からカロナール錠300の効果や副作用について説明します。
効果
カロナール錠300は、アセトアミノフェンを有効成分とした解熱鎮痛薬です。
頭痛や耳痛、症候性神経痛、腰痛症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月経痛、分娩後痛、がんによる疼痛、歯痛、歯科治療後の歯の痛み、変形性関節症等に効果を発揮します。また、急性気管支炎を伴う急性上気道炎や解熱鎮痛にも効果のある薬剤です。
有効成分のアセトアミノフェンが血管を拡張させることで、熱を発散させ痛みの伝わりを鈍くする作用があります。年齢や症状によって用量・用法は異なりますが、成人では1回1錠~3錠を4時間〜6時間の間隔をおいて経口投与します。
小児科領域では子供の年齢や体重を考慮しながら投与し、体重1kgあたり1回10~15mgを4時間〜6時間の間隔で与えます。穏やかな効き目で症状が出た時に内服すると症状が軽減するでしょう。
副作用
カロナール錠300は副作用の少ないお薬ですが、解熱鎮痛薬は副作用が起こることがあるので注意しながら内服しましょう。カロナール錠300の主な副作用は、悪心・嘔吐、食欲不振や過剰投与により腹痛や下痢などです。
重篤な副作用は稀ですが、ショック、アナフィラキシーの症状に注意するようにしましょう。内服後すぐに全身紅潮や蕁麻疹、呼吸困難など現れたら内服を中止して速やかに医師の診察を受けるようにして下さい。
中毒性表皮壊死融解症や皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症のほか、喘息発作が起こることがあります。肝機能障害では発熱や皮膚の発疹、黄疸などの症状に注意して下さい。
その他、間質性腎炎や急性腎炎など発熱、尿量減少、浮腫みなどの症状がでていないか確認するようにしましょう。
アセトアミノフェンの成分にアレルギーのある方やアスピリン喘息の既往のある方、消化性潰瘍や重篤な血液疾患、
肝障害・腎障害・心臓疾患のある方も内服できませんので注意して下さい。また、併用薬がある場合は薬の相互作用により症状が悪化したり、副作用を起こす恐れがあるため医師の指示に従い内服するようにしましょう。
まとめ
解熱鎮痛薬は症状がある時に内服すると効果が得られる薬剤です。頭痛や腰痛などは我慢せず、痛み止めで症状を緩和しましょう。痛みが長期間に渡る場合や熱が下がらないときは医師の診察を受け正しい診断を受けるようにして下さい。