
涙は油層、水層、ムチン層の3層から形成されていて、目の乾燥を防ぎ潤いを保つ働きがあります。油層は涙の蒸発を防ぎます。水層は酸素や栄養を多く含みます。
ムチン層には涙を目の表面にとどめる働きがあります。涙の量が減ったり、成分のバランスが崩れると角膜がダメージを受けて、コンタクトレンズ装着時の不快感や目の疲れをおこします。
コンタクトレンズをつけていると目が乾きやすいものです。ドライアイの予防には目薬でうるおいを補うことが効果的です。そこで、今回は、ドライアイにおすすめの目薬・ロートドライエイドコンタクトaの効果や副作用について解説していきます。
効果
ロートドライエイドコンタクトaは、とろっとした薬液の超高粘目薬です。涙のかわりになって目の表面に潤いをとどめ、コンタクトレンズ装着時の目が乾燥や、目のかすみ、目の疲れを防ぐのに効果的です。
どの種類のコンタクトレンズ(ハードレンズ、ソフトレンズ、使い捨てタイプ)でも使用でき、コンタクトレンズをしたまま点眼することができます。もちろん、コンタクトレンズを装着していない人でも使用できます。
薬液の成分のコンドロイチン硫酸エステルナトリウムには、角膜を保護する作用があります。ヒドロキシエチルセルロース(HEC)は、薬液に高い粘度を持たせるとともに保水作用もあります。塩化カリウムと塩化ナトリウムは涙と同じ成分なので、目に負担がかかることもありません。
使用方法は、1回1~2滴を1日3~4回点眼してください。容器の先端が皮脂や細菌などで汚染されるのを防ぐために、先端部分がまつげなどに触れないように注意して点眼しましょう。
副作用
ロートドライエイドコンタクトaを使用しても、副作用がおこる心配はほぼありません。皮膚の発疹・発赤、かゆみ、目の充血、かゆみ、腫れ、しみて痛いなどの症状がでた場合には、副作用の可能性があると添付文書に記載があります。
もし、このような症状がでた場合は、使用を中止して医師または薬剤師、登録販売者に相談するようにしてください。
まとめ
パソコンやスマートフォンの普及によって、ドライアイの症状を訴える人が増えているようです。パソコンなどの画面を見続けていると、まばたきをする頻度が少なくなることが原因の一つです。
まばたきの回数が減ると、目の表面が乾燥しやすくなり、その状態が続けばドライアイになります。ドライアイの症状を放置すると、角膜に傷がつき視力が低下することもあります。
また、目が乾燥するとかすみ目や、目の疲れを助長します。ドライアイの予防のために意識的にまばたきをすることは、意外と難しいものです。そんな時には、目薬で潤いを補い、目の乾燥を防ぐことが効果的です。