頭痛は頭の中に痛みを感じるため、脳が痛いのだと思っている人もいるかと思います。しかし、頭蓋骨や脳そのものには痛みの感覚はありません。
実際に頭痛で痛みを感じているのは、骨膜(頭蓋骨の表面を覆っている膜)や硬膜(脳の表面を覆っている膜)、脳神経、頭を覆う筋肉などです。
これらの組織が圧迫されたり、引っ張られたり、炎症を起こしたりすると痛みを感じます。今回は、そんな症状に効く解熱鎮痛薬・バファリンAの効果や副作用について解説していきます。
効果
バファリンAには痛みをおさえる成分と胃を守る成分が配合されているので、早く効いて、胃にやさしい解熱鎮痛薬です。小さなコーティング錠なので、飲みやすくなっています。
有効成分のアセチルサリチル酸は、痛みのもととなるプロスタグランジEの生成を抑制することで痛みをやわらげます。
また、熱を下げる作用もあります。合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT)には、胃酸を中和して胃への負担を緩和する作用があります。
頭痛、月経痛、関節痛、神経痛、腰痛、肩こり痛、咽頭痛、歯痛、抜歯後の疼痛などに対して鎮痛効果があります。また、発熱時の解熱にも効果があります。
成人(15歳以上)は、1回2錠を、なるべく空腹時をさけて服用してください。15歳未満の人は服用しないでください。1日の服用回数は2回が限度です。続けて服用する場合には、6時間以上間隔をあけてください。
副作用
用量・用法を守って服用していれば、ほとんど副作用がでる心配はないでしょう。吐き気・嘔吐、食欲不振、胸やけ、胃もたれ、腹痛、皮膚の発疹・発赤や青あざができる、めまい、出血が止まりにくいなどの症状は副作用の可能性があります。服用を中止して医師や薬剤師、登録販売者に相談するようにしてください。
ごくまれにショック(アナフィラキシー)や皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症、肝機能障害、喘息、再生不良性貧血といった重篤な副作用がおこることがあります。それらの症状がみられた場合には、直ちに医療機関を受診して医師の診察を受けるようにしてください。
まとめ
頭痛は、ストレスや姿勢の悪さ、睡眠不足などさまざまな要因でおこることもあります。生活態度に気をつけるだけでも、起こりにくくしたり、痛みを軽くできるものもあります。
また、重大な脳の病気が隠れている場合もあります。「たかが頭痛」と軽く考えず、いつもより痛みがひどい場合や、吐き気や手足のしびれなど同時に他の症状がみられる場合には医療機関を受診するようにしましょう。