
とびひは皮膚が赤くなり水泡ができる皮膚の病気です。数日でかさぶたができて治りますが、水泡を破ってしまい中の液が他の部分につくと体中に症状が広がってしまうことがあります。炎症や化膿がひどい場合には、治っても跡が残ることがあります。
皮膚の乾燥や肌荒れでバリア機能が低下すると細菌などが増えて化膿や炎症を起こしてしまうことがあります。今回は、そんな化膿性皮膚疾患の治療薬・クロマイ-N軟膏の効果や副作用について解説していきます。
効果
クロマイ−N軟膏は、とびひ、めんちょう、毛のう炎といった化膿性皮膚炎に効果がある塗り薬です。
クロマイ−N軟膏にはクロラムフェニコールとフラジオマイシン硫酸塩の2種類の抗生物質とナイスタチンという抗真菌薬が入っており、化膿の原因となる菌を殺します。
クロラムフェニコールとフラジオマイシン硫酸塩はブドウ球菌やレンサ球菌などの細菌に有効です。ナイスタチンはカンジダという「真菌(カビ)」に有効です。
患部を保護する油性軟膏なので、皮膚がジュクジュクしていても、カサカサしていても使用することができます。
使用方法は1日に1~数回、患部に塗布してください。5~6日使用しても症状が改善しない場合は、使用を中止して病院を受診するようにしましょう。
クロマイ−N軟膏では効かない菌などが原因でおこっている化膿症の可能性があります。薬が効かない菌(耐性菌)を作ることがあるので、長期間使用することは避けましょう。
副作用
クロマイ−N軟膏はほとんど副作用のない薬です。通常の使用では副作用の心配はほぼないでしょう。
ただし、以下のような症状が副作用として見られることがあります。
- 皮膚の発疹・発赤
- かゆみ
- 腫れ
- 水泡
これらの症状が出た場合には、使用を中止して医師や薬剤師に相談してください。また、長期間使用を続けると副作用が出る可能性が高くなるので注意してください。
まとめ
化膿性皮膚炎にはかゆみがつきものです。「かゆいから」とつい患部をかいてしまい皮膚にかき傷をつくることがあります。このようにかき壊してしまった皮膚は、菌が増えるのには好環境です。
そのため患部をかき壊してしまうと、ますます菌が増えて炎症や化膿が悪化するという悪循環がおこります。早くきれいに治すためには、抗生物質が配合された塗り薬が有効です。
抗生物質を使用することに抵抗感がある方もいるかもしれませんが、飲み薬とちがって塗り薬に配合されている抗生物質は塗った部分にだけ作用し、吸収されて全身的に作用する可能性は、ほぼありませんので安心してください。