食べ過ぎやストレスが原因で胃がもたれたり、水を飲み過ぎて下痢をしたり、お腹の痛みは誰もが経験したことがあるのではないでしょうか?市販の胃腸薬には沢山の種類があり、どれが良いか迷ってしまいますよね。
今日はそんな胃腸薬の中でも知らない人はいないといっても過言ではないお薬、ラッパのマークの正露丸の姉妹薬である正露丸糖衣Aをご紹介致します。
効果
正露丸には木クレオソートと他に4つの生薬(アセンヤク末、オウバク末、カンゾウ末、陳皮末)が含まれるのに対し、正露丸糖衣Aの成分は木クレオソート、ゲンノショウコ末、オウバク乾燥エキスの3つの生薬で構成されています。
両薬剤に含まれる正露丸の主な有効成分である木クレオソートは腸の運動をとめずに水分バランスを調節する役割を果たすので、消化不良などの食べ物、飲み物による軟便、下痢だけでなく、ストレスが原因で起こる軟便、下痢にも効果があります。
ゲンノショウコも腸の運動を調整する働きがあります。オウバクは健胃作用があり、様々な漢方薬に含まれることのある生薬です。
正露丸は独特のにおいが特徴ですが、そのにおいが気になる人のために、においの強い生薬を他のものに代替えして、糖衣でつつむことにより、飲みやすくしたお薬が正露丸糖衣Aといえるでしょう。
成人では1回4錠・1日3回、出来るだけ食後30分以内に飲むようにします。5歳未満のお子様、透析を受けている方には使用出来ません。他の下痢止め薬を服用している場合は正露丸を飲んではいけません。
また正露丸は虫歯の穴に詰めて虫歯の痛みに用いることがありますが、正露丸糖衣Aはその名の通り、糖衣錠なので、そのような使い方は出来ません。
副作用
正露丸には滅多に起こることはないですが重大な副作用として肝機能障害が挙げられます。しかし、これはカンゾウ末が原因で起こる副作用であり、正露丸糖衣Aにはカンゾウ末が含まれていないため、こちらの副作用は心配いりません。
しかし、正露丸糖衣Aにも注意が必要な副作用があります。消化器系の副作用として吐き気、便秘、食欲不振などがあります。
また、めまいや頭痛などの精神神経系の副作用も報告されています。さらに、発疹やかゆみなどの皮膚に起こる副作用もあります。
これらの症状が現れた場合にはすぐに使用を中止し、医師、薬剤師、登録販売者などに相談してください。
まとめ
正露丸は100年以上前から使用されており、良く利くお薬だと思われている方も多いと思いますが、下痢は止めてはいけない場合もあります。下痢の原因が分からない場合などは使用する前に必ず、医師、薬剤師、登録販売者に相談するようにしましょう。