毎日つらい鼻水や鼻づまりに苦しんでいる人は、少しでも楽になりたいと感じているのではないでしょうか?蓄膿症と呼ばれる副鼻腔炎にはいくつかの治療法があります。
今回はその中でも、副鼻腔炎の手術についてご説明していきます。
目次
副鼻腔炎のタイプ
副鼻腔炎には急性と慢性があります。
急性副鼻腔炎
急性副鼻腔炎は風邪をひいたときなどの急性鼻炎に引き続き発症することが多く、このような発症の原因は風邪のウィルス感染であると言われています。その後、細菌感染に移行します。
急性副鼻腔炎の一般的な症状は、鼻づまりや粘液を含んだ鼻水が絶えず鼻から出たり、喉のほうに回ったりします。最初はやや水っぽい鼻水がだんだんと黄色く濃い色に変わっていきます。また発熱や頬痛み、頭痛などを伴うこともあります。
慢性副鼻腔炎
慢性副鼻腔炎は、急性副鼻腔炎を繰り返すうちに症状がいつまでも続くようになった状態をいいます。細菌による感染や、アレルギー、遺伝的訴因などが要因として挙げられています。
以前は慢性副鼻腔炎を蓄膿症と呼ばれることもありましたが、蓄膿とは、副鼻腔に膿が溜まっている状態を表現したもので、慢性副鼻腔炎の1つの症状になります。両親のどちらかが慢性副鼻腔炎の場合は体質が似ているため、鼻の炎症が起こりやすくなります。
主な症状は急性副鼻腔炎と同じで、鼻づまりや粘液性の鼻水になります。その他にも、鼻が喉に回ったり鼻がつまってしまうためににおいや味がわからなくなることもあります。頭痛や注意力の散漫等の症状を起こすこともあります。
副鼻腔炎の治療法
腹鼻腔炎の治療は、抗生物質や抗炎症剤を内服することが一般的になります。抗アレルギー薬や鼻のスプレーを併用することもあります。
病院での処置としては、副鼻腔の腫れている粘膜に直接、霧状の薬がかかるネブライザーをしたり、腹鼻腔内を洗浄したり薬を直接注入することもあります。
また副鼻腔の通気性を良くするために、外科的な手術をすることもあります。最近では内視鏡で鼻の粘膜を改善する治療法が普及して患者さんへの負担も軽くなってきています。
副鼻腔炎の手術について
内視鏡下副鼻腔手術
鼻の穴から内視鏡挿入し、確認しながら手術器具で鼻の粘膜を治療していきます。
外科的治療
歯茎や頬からメスを入れて腫れている副鼻腔の粘膜を治療し、膿をとって通気性を良くする治療です。
鼻がつまる原因を取り除く手術
鼻茸と呼ばれるポリープがあったり、鼻中隔と呼ばれる鼻の中の骨が曲がっている鼻中隔湾曲症などが原因で慢性副鼻腔炎になっている場合は、それらを改善するための手術を行うこともあります。
まとめ
鼻づまりは副鼻腔炎の重要な1つの症状です。いつも口を開けていたり、いびきがひどい、口呼吸などの症状のある場合には慢性副鼻腔炎の可能性があります。早めに耳鼻咽喉科を受診しするようにしましょう。