楽しみにしていた旅行や仕事での出張など、飛行機に乗ることが決まっているのに中耳炎になってしまった、という方にとっては悩ましい飛行機と中耳炎の関係。
今更、キャンセルできない時はどうすればいいのでしょうか?そこで、今回は、中耳炎で飛行機に乗っても大丈夫かやどう対策すべきかについて解説していきます。
飛行機に乗っても大丈夫!?
まず、中耳炎の時に飛行機に乗っても大丈夫なのでしょうか?一般的には、国内線で軽症の中耳炎の場合にはあまり問題ないと言われています。ただし、自己判断は危険ですので飛行機に乗る前に耳鼻科の医師に相談しましょう。
なお、国際線の場合は、軽症の場合でもリスクが高まりますので注意が必要です。また、軽症の中耳炎であっても、飛行機に乗ることによって症状が悪化することがあるので、そのことも留意しておく必要があります。
どうして症状が悪化するの!?
飛行機は離発着の時に気圧の急激な変化があります。耳がキーンとなるのはこれが原因です。その時、鼓膜の外側と内側でも気圧の差が出ます。
健康な大人は自然と唾を飲み込んだりして気圧の調整ができるのですが、中耳炎を患っている時や乳幼児の場合、この気圧の調整がうまくできないのです。
そのため、耳が痛くなったり、炎症がひどくなり滲出液が出たりと、航空性中耳炎という急性の中耳炎を発症することがあります。これは、なかなか治りにくく、痛みが強いことも多いため、きちんと対策をして予防することが大切です。
飛行機に乗る時の対策をご紹介!!
以上のことから、中耳炎を悪化させないためにも、万全の対策をしてから飛行機に乗らなければなりません。
まず、飛行機に乗る前に耳鼻科へ受診し、可能な限り中耳炎の治療をしておきます。そして、離発着に備えて、乗る前にチューインガムや飲み物を準備しておきましょう。
中耳炎になっている時は「耳抜き(唾を飲み込んで気圧を調整すること)」がうまくできなくなっていることが多いため、離発着時にはガムを噛んだり飲み物を飲んだりして、耳の気圧調整を手助けしましょう。
同じく離発着の対策としては、寝ないようにすることです。寝てしまうと気づかないうちに「航空性中耳炎」になり、痛みで目が覚めることにもなりかねません。
また、飛行機に乗っている間、少しでも耳に違和感を感じたら、鼻をつまんで、フンとしましょう。大変かもしれませんが、乗っている間は油断禁物です。
まとめ
できれば中耳炎の時には乗らないほうがいい飛行機ですが、なかなかそういうわけにもいかないのも飛行機での旅行ですね。
あらかじめ決まった予定の時は、風邪をひかないようにするなど旅行前からの予防が一番です。そして、もしも中耳炎を患ったまま飛行機に乗る際は、対策をして大事な耳を守りましょう。