体が痛み、眠れないほど苛まれることもある帯状疱疹。50代以降の人がかかりやすいと言われていますが、近年では、20代〜30代など若い方での発症も増えています。長いと完治までに1か月を要することもある怖い病です。
しかし、この病を予防するワクチンが存在することをご存知でしたか。今回は、帯状疱疹を防ぐワクチンの費用・効果・副作用についてご説明します。
費用について
まず、帯状疱疹に効くワクチンとは。帯状疱疹は、水疱瘡と同じウイルスが原因で発症します。幼い頃、水疱瘡にかかったことがあるという方も少なくないと思います。
とうの昔にかかって治ったと思っていても、実は体内にウイルスは存在し続けていたのです。そして、大人になり、免疫が弱まったり、ストレスが強い時などに再びその姿を現し、帯状疱疹を起こすのです。
したがって、帯状疱疹に効くワクチンとは、水疱瘡の予防ワクチンとほぼ同じ成分を含むワクチンです。
では、費用はどのくらいかかるのでしょうか。このワクチンはアメリカをはじめ多くの国で使用されているのですが、日本ではまだ浸透しつくしていないため、費用は自費負担となり、およそ6,000~9,000円のところが多いようです。
効果について
ワクチン自体の効果ですが、1回ワクチンを接種すると約10年は抗体ができるとされています。もちろん個人差はありますし、抗体陽性率90%以上との高い抗ウイルス効果がありますが、それでも、6~12%の方には発症するという報告もあります。
副作用について
それでは、帯状疱疹予防ワクチンの接種における副作用はあるのでしょうか。また、注意すべき点も挙げたいと思います。
まず、副作用についてですが、ほとんど見られませんが、まれに以下のような症状が現れることもあります。
- 発熱
- 蕁麻疹
- だるさ
- 頭痛
- 節々の違和感
いずれも深刻ではなく数時間~数日で収まることが多いです。次に摂取に際しての注意点です。
妊娠中の接種はNG!
これは、まれにですが、胎児に奇形などの異常が見られることが報告されているためです。また、ワクチン接種後1か月間は避妊を行うことも重要です。
まとめ
一見保険適用外のため高額に見えるかもしれませんが、帯状疱疹にかかった際の苦しみを天秤にかけると、その10年という高い抗ウイルス力は決してお金の無駄ではありません。
免疫力が下がってきていると感じる方や、50代以降の方は帯状疱疹にかかりやすいので、事前ワクチンの接種も考えてみてはいかがでしょうか。