RSウイルス感染症という病気があります。小さなお子様がかかりやすい病気のひとつで、中には重症化するケースもあるため、注意が必要な病気といわれています。今回は、RSウイルスにはどのような症状があるのかを紹介したいと思います。
RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症とは、「Respiratory Syncytial Virus(呼吸器合抱体ウイルス)」に感染することで、引き起こされる急性呼吸器感染症を指します。
症状一覧
通常は、風邪のときに見られるような症状が主となります。咳・発熱・鼻水などが見られ、ほとんどはこれらの症状が1-2週間ほどで改善します。
生後2歳までに乳幼児のほとんどが感染すると言われているウイルスになります。多くは、鼻水から症状が始まり、その後、発熱と咳が現れます。
なぜ、RSウィルスが危険とされている病気なのかというと、RSウイルスにかかった乳幼児の約3割が気管支炎や細気管支炎、肺炎などを起こすからです。
細気管支炎
症状の特徴は、喘鳴があることです。喘鳴とは、ヒューヒューという呼吸音が聞こえるようになることです。
そして、呼吸数が増加し、深い咳が起こり、ひどいとヒューヒュー、ゼイゼイといった呼吸困難が起こります。顔色が悪くなったり、唇が黒っぽくなるチアノーゼが見られるようになります。
呼吸の状態から喘息と間違われることも多い病気で、細気管支炎にかかった後は、喘鳴を繰り返しやすくなると言われています。
気管支炎・肺炎
気管支炎や肺炎の主な症状は、咳や痰、発熱となっています。気管支炎と肺炎の症状はほとんど同じであるため、区別が難しく、検査によって区別されることが多くなります。
熱が下がらない、咳が強くなった、痰が絡んでいるという時に気管支炎や肺炎の疑いも出てくるので、専門の医療機関で診てもらう必要があります。
最も危険なのは乳幼児の感染
最も注意が必要となるのが、初めてRSウイルスに感染する乳幼児です。RSウイルスは何度も感染を繰り返しますが、再感染の場合、症状は軽く、数日から1週間ほどで改善します。
しかし、初めてRSウイルスに感染する乳幼児の3割は肺炎や気管支炎、細気管支炎を起こすと言われているため、注意が必要とされているのです。中には、中耳炎を伴うケースもあります。
冬場に、乳児が咳や鼻水を起こし、その後ゼイゼイしてきた場合は、RSウイルスの感染が疑われます。乳幼児は特に重症化する前に早めに医療機関にかかることをおすすめします。
予防のためにできること
RSウイルス感染症に効く抗生物質や特効薬は、まだありません。ですので、風邪のように感染しないようにすることが重要になってきます。
簡単にできる予防法としては、水分補給や保温を徹底したり、手洗い・うがいをしっかりしたり、マスクを着用したりするのが良いでしょう。
先ほども書いたように乳幼児が感染すると非常に危険ですので、流行期に人混みに連れて行くのは控えるようにしてください。
また、RSウイルスは、アルコールやイソジンといった消毒薬に弱いことが明らかになっているので、これらの消毒液も予防に取り入れてみましょう。
まとめ
今回は、RSウイルス感染症の症状について解説してきました。特に未熟児や肺疾患を持った子や心疾患をお持ちの子は重症化しやすいため、注意が必要となります。
