
パニック障害とは、突然に動悸・めまい・急な発汗・吐き気・脈が速くなる・息切れなどの発作を起こすもので、一定の時間が立つとその発作は治まります。
その後、検査をしてみても、どこも悪いところはありませんが、その後も数日をおかずして発作を繰り返す人もいます。
パニック障害の治療は大きくわけて、心理療法と薬物療法があります。また、生活習慣において注意する点もあります。
さて、ここでは、そんなパニック障害の治療法についてまとめていきたいと思います。
心理療法
パニック障害の発作を繰り返し、それを放っておくとその不安をアルコールで紛らわそうとしてアルコール依存症になってしまったり、発作に対する不安が原因で気分障害・うつ病になってしまったりすることも多くあります。
心理療法は、「認知行動療法」という方法が有効であることがわかっています。例えば、運動した後、生理的に心臓がバクバクしたことを気にしすぎて、それがパニック発作のきっかけになってしまうという人もいます。
運動した後にまた同じようになるのではないかと不安に思うと、その不安で頭がいっぱいになり、意識が集中してしまい、感覚が敏感になってしまいますます身体症状が助長されてさらに不安を感じるという負のスパイラルに陥ってしまいます。
つまり普通の生理的現象を病的な状態ととらえてしまって、不安感が高まり発作を起こしてしまうことになります。また、地下鉄に乗っていたとき発作を起こしてしまい、それがきっかけで地下鉄に乗るのが怖くなってしまうといったケースもあります。
認知行動療法は、こうした発作のきっかけと思っていることに段階的に直面していき、発作が起こらないということを認識させて、徐々に恐怖感を取り去っていく治療法です。
自律訓練法などで、体をリラックスさせて、例えば地下鉄に乗ることに恐怖を感じているのであれば、まずは電車がくる直前の駅のホームに立っているところをイメージしてクリアしていきます。リラックスしていれば、多少の恐怖がわいても、動悸や息切れなどは起こりません。
こうして同じレベルの恐怖場面を3回以上クリアできたら、次の段階へとレベルを上げていき、最終的には満員の地下鉄に乗っても大丈夫というように恐怖感を取り除いていきます。また、治療には半年から1年の期間が必要と考えられ、根気強い治療が必要ですが、再発が少ない治療法でもあります。
薬物療法
パニック症候群の場合は、第一選択薬として抗うつ薬の「セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」が用いられます。服用初期には、悪心や不安・イライラといった副作用が出ることがあるので、少量より拭くようし、初期の段階のみ、「抑吐薬」や「抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)」などが併用されたりします。
また、セロトニン再取り込み阻害薬が合わない場合は、別の抗うつ薬(三環系抗うつ薬)が処方されたりします。薬物療法の場合は、100%発作がなくなることを当面の目標として治療され、半年から1年は良好な状態を維持できれば、ゆっくりと薬を減量していきます。
生活習慣での注意点
規則正しい生活を心がけることが大切で、できれば、アルコールやカフェインなどの嗜好品は症状を悪化させる可能性もあるので控えたほうが良いでしょう。
また、パニック障害の人は、炭酸ガスやカフェイン等に過敏で発作が誘発されやすいことがわかっていて、過労や睡眠不足、日常でのストレスが発作を誘因することが知られています。こうした刺激を避けることも大切です。
まとめ
パニック障害は、症状から最初内科で体の異常を調べたりしますが、異常が見当たらないのに発作を繰り返す場合は、精神科や心療内科を受診してみると良いでしょう。
放っておくと、うつ病になる可能性があり、しっかりと治療することが大切です。心理療法にしろ、薬物療法にしろ、治療には時間がかかるので、あせらずゆっくりと、一歩一歩治療していくことが大切です。