パニック障害とは、突然胸がどきどきして呼吸が苦しくなったり動悸やめまいなどの身体症状の発作が何度も繰り返される病気です。
この発作により「死んでしまうのではないか」という不安にさいなまれ、その不安がまた新たな発作を引き起こすという悪循環になり、きちんとした治療を行わないと慢性化になってしまいます。
これらの症状に心当たりがある場合、それがパニック障害によるものかどうかを以下のチェックリストで確認してみましょう。以下の項目に当てはまるものがあるかを数えながら読み進めてください。
目次
仕事・家事・育児等で精神的に追い詰められている
パニック障害は精神的にギリギリな状況に追い詰められた状態が続いている時に症状が出る事が多くなります。例えば、仕事が忙しすぎる、家事や育児で毎日息をつく暇もない、といった状態です。精神的な圧迫感を感じているとパニック障害が起こりやすいようです。
完璧主義である
何事も目標通りに完璧に進まないと気がすまない人や、目的の達成のために頑張りすぎてしまう性格の人、小さなことにも納得できないといられない人は注意が必要です。また、神経質で強迫観念の強い人も自分を追い込んでしまう傾向にありますので要注意です。
頑張り屋の人・自己犠牲をいとわない人
パニック障害を起こす人は一般的に頑張り屋さんで、仕事・家事・育児と一生懸命に取り組み頑張りすぎる人が多いようです。また、お人よしで自分より相手を優先してしまう人や人の顔色が気になり自分を犠牲にして相手のために動くという特徴があるようです。
タバコ・お酒・コーヒーが好きである
タバコやお酒には抗不安作用があり、一時的に不安が和らぐといった働きがあります。しかし、その作用は時間が経ってしまうと逆に不安が起こるという反動が現れます。
二日酔いの時にパニック障害の発作を始めて起こしたという人も少なくありません。また、コーヒーに含まれるカフェインによりドキドキしたり不安になる人も多く、それが発作のきっかけになる事もあるようです。
身体が疲れている
パニック発作は過労や重労働などで疲れている時に起こりやすい事がわかっています。疲れた体には疲労物質である乳酸がたまっています。この乳酸が体内で増えるとパニック発作の誘因になるのです。
過去にうつ病や自律神経失調症にかかったことがある
パニック障害はうつ病が併発しているケースもあり、もともとうつ病の持病がある人も多いようです。自律神経が乱れた時に起こりやすいのがパニック障害なので、自律神経失調症にかかった経験のある人に起こりやすい傾向にあります。
ストレスがたまっている
職場や家庭の中での人間関係などの悩みのためにストレスがピークに達した状態だとパニック障害が起こりやすくなります。溜まったストレスから強い不安が生じパニック発作の誘因になります。
まとめ
パニック障害は苦しい症状ですが早めの適切な治療で発作が抑えられ回復も早まります。つらい発作が繰り返されるような時には、それがパニック障害によるものなのか、他の病気の可能性はないかなど、病院で検査をしてもらうようにしましょう。