飛行機やエレベーターなどに乗っていると耳が詰まっているような感覚に襲われたことがあるかと思います。耳抜きをしたり自然に治っていくぶんには問題ないのですが、これが治らずに日常生活に支障が出てしまうと問題です。ここでは、そんな耳管狭窄症の症状について見ていきたいと思います。
耳が詰まったような違和感がある
耳管狭窄症になるとエレベーターに乗ったときのような耳の中に何かが詰まっているような違和感があります。または耳の中がぼーっとしたり、圧迫されている感覚がある場合もあります。
つばを飲み込んだり耳抜きをすることで改善させられることもあるのですが、耳管が炎症をおこしているなど物理的に塞がっている場合は外と中の気圧調節ができず、なかなか治らないこともあります。また、ストレスや過労が原因として考えられる場合もあります。
耳鳴りがする
耳管狭窄症になると「ゴーッゴーッ」といった耳鳴りがすることもあります。キーンといった耳鳴りというよりは割と低めの音が多いようです。
耳管が塞がっていることにより自分の呼吸音が大きく聴こえ、耳鳴りのように感じる人も多いようです。耳管狭窄症になった方すべてが耳鳴りを感じるわけではありませんが、人によっては一日中、耳鳴りを感じている方もいます。
めまいがする
耳管狭窄症になるとめまいに悩まされる人もいるそうです。めまいのメカニズム自体は原因が解明されていないのですが、平衡感覚を司る三半規管が関係していると言われています。
三半規管は耳の内部にあるため、難聴など耳に異常が起きるとめまいに悩まされる人が少なくありません。耳管狭窄症の場合はふわふわとした感覚のめまい襲われる人もいます。
音や声が聴きとりづらい
耳管狭窄症になると耳の中が詰まっている感覚が続くため、周囲の音や声が聴こえづらくなります。また、自分の声が大きく聴こえることもあるため、自分の発している声の音量などが分からず、自分が思っているよりも声が大きくなってしまったり、逆に小さくなってしまうなど周囲とのギャップを生むこともあります。
まとめ
耳管狭窄症は風邪や副鼻腔炎が原因で発症することもあります。鼻水が出たときに鼻をすすり過ぎることも原因にあるようです。風邪などが治ることで一緒に治癒することも考えられますが、その後も耳が詰まった感覚が続き、ものが聴こえづらくなった場合は、耳鼻科を受診し医師に相談することをおすすめします。