
うつ病は精神的または身体的なストレスが積み重なる事により脳が機能障害を起こしている状態です。
脳がうまく機能しないためものの見方や感じ方が悲観的になり、ふだんなら何でもないような事さえ乗り切る事が出来なくなってしまう本人にとってはとても辛い病気です。
また、近年うつ病を経験した事があるという人が増えてきているという調査結果もあり、患者さんが増加傾向にある病気です。ここでは、そんなうつ病で頭痛になる原因や対処法についてまとめていきます。
うつ病で頭痛になるの?
うつ病のよく知られている症状には気分が落ち込んだり、訳もなく涙が出たり、何事にもやる気が起きない等がありますが、症状の1つとして「痛み」というものもあります。患者さんの多くに何らかの痛みを訴える方がいて、その中で最も多いのが「頭痛」です。
頭痛の原因は?
脳内で作られるセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンといった物質が減少する事がうつ病の一因と言われています。これらが少なくなるため落ち込んだり物事への意欲が出なくなったりするのです。
そして、これらの物質は痛みを抑制する「下行性疼痛抑制系」という神経に関わっています。特にノルアドレナリンは痛みを和らげる働きを持っているため、その減少により気分の低下だけでなく痛みを抑制する力も低下するのです。
頭痛への対処法は?
うつ病の頭痛には痛み方にこれといった特徴はありませんが、特に多い訴えは「鈍く慢性的な痛み」と言われていますが、このような痛みが起きた時どのように対処するといいでしょうか?
頭痛の原因がうつ病からきているのですから、うつ病が治れば当然頭痛もなくなります。原則的にはうつ病の治療をしっかりと行うことで頭痛は自然と良くなっていきます。
また、体がだるいとベッドから起き上がるのも大変な時もありますが、日中はできるだけ体を起こして散歩など身体を適度に動かして活動するようにし、夜はしっかりとお風呂で体を温めるという生活習慣を整えることが頭痛の改善に繋がります。
とは言っても痛みは辛いものです。病院では投薬治療も行います。多くのケースではノルアドレナリンを増やす作用のある抗うつ剤が処方されるようです。
筋肉の過度の緊張によって起きている頭痛の時は筋肉を和らげる効果がある筋弛緩薬が処方されることもあります。いずれも強い副作用が伴う事があり、医師による調整された処方が必要ですので、服薬する時は勝手に増減することなく医師の指示に従いましょう。
一般的な鎮痛剤が併用されることもありますが、胃腸を荒らしてしまうお薬ですので飲む量に注意し、胃腸薬を一緒に飲む事も忘れないようにするといいでしょう。
まとめ
うつ病は案外身近な病気です。誰でもかかってしまう可能性もあります。「もしかしたら…」というような症状に心当たりがあったら、重症化する前に病院を受診する事が早期の治癒のための近道です。病院での適切な治療により、うつ病もそれに伴う痛みも改善させるようにしましょう。