
皆さんは「アテローム性動脈硬化」という病気をご存知でしょうか?あまり耳にしたことのない病名ではないでしょうか。世の中には、このようにまだまだ知られていないさまざま病気がたくさんあります。ここでは、アテローム性動脈硬化の原因や症状、治療法についてご紹介したいと思います。
原因は?
原因には、高血圧や高血糖などが大きく関わっています。それらの理由によって血管内膜が傷つき、その隙間から血管内膜の下にコレステロールが入り込みます。
そして、入り込んだコレステロールが白血球の一種であるマクロファージに捕食され、その死骸が溜まって「アテローム状(粥状の塊)」になります。
こうして、血管のしなやかさが失われていくと考えられています。これが、「アテローム性動脈硬化」の原因なのです。
症状は?
残念なことに、初期段階では症状が出ない無症状であることがほとんどのようです。厄介ですね。しかし、動脈のつまりがどんどん進行していくと、臓器の虚血症状すなわち血液が足りない状態が出てきます。
これが脳に起きた場合「脳梗塞」、心臓の血管に起きた場合「心筋梗塞」、足の血管に起きた場合「抹消動脈疾患」となります。
脳梗塞ですと、手足のしびれや麻痺、心筋梗塞ですと、胸が痛い、抹消動脈疾患ですと、歩くと足が痛い、あるいは足に潰瘍ができるといった症状が出てきます。
治療法や薬は?
まず、発見が早期だった場合、薬によって疾患の進行を遅らせたり、症状を軽減させたりします。薬は、硝酸薬、β遮断薬、カルシウム拮抗薬、アスピリン、コレステロール低下薬などです。
では、進行し発見時には1本または複数の動脈の閉塞が進んでいた場合はどうするのでしょうか。まずは、血管の閉塞を解消しなければいけません。このような重度の冠動脈疾患の場合、次のような治療法が確立されています。
外科的治療
外科的治療としては、「冠動脈バイパス術」があります。これは患者さんの健康な血管の一部を採取し、冠動脈の閉塞部分に繋ぎ移植するものです。
低侵襲治療
低侵襲治療としては、「バルーン血管形成術」があります。先端に収縮した状態の小さなバルーンがついた細いカテーテルを血管から挿入し、閉塞部位に到達させてその部位を通過させます。そして、バルーンをゆっくりと膨らませて血管を拡げます。
それ以外の治療は?
それ以外の治療法としては、「ステント留置術」があります。スチールやコバルト合金でできた網目状の小さな筒ステントを、バルーン血管形成術の場合と同様にして閉塞部位まで到達させて小さなバルーンに取り付けたステントを動脈内で拡張させ血管を拡げるものです。以上が主な治療法となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「アテローム性動脈硬化」とは身近でよく聞く病気の原因だったとは、驚きました。今回読んでいただき、少しでも興味を持っていただけたのであれば嬉しいです。
なぜならば、興味がないことは知らないことであり、気にしないものだからです。病気は早期発見が何より大切です。ちょっとした小さな症状は、大きな病気を知らせるものなのかもしれません。そんな時は、思いきって病院に行くことをおすすめいたします。