
乳幼児にかかりやすく、症状も大人より重症化しやすいと言われているRSウイルス。どんなに気を付けていても、ウイルスはどこにでも付着して、思わぬ経由から感染してしまうものです。感染してしまった際、焦らずにまずはしっかりとお子さんの様子をみて、早めに受診することが大切です。
RSウイルスは風邪の症状とよく似ているため、医師でも診察だけでは判断できません。そこで、RSウイルスかどうかを判断するためには、ウイルス検査を行います。ここでは、そんなRSウイルスの検査方法についてご説明します。
RSウイルスの検査方法

RSウイルスは、風邪とよく似た症状を引き起こします。潜伏期間は4~6日程度と言われていますが、実際に風邪のような症状が現れるまでに数日かかることもあり、感染に気が付かない日が何日かあります。
大人もかかりますが、大人にはRSウイルスはもちろん、ほかの病気や菌にも感染した経緯があるため、乳幼児と比べて免疫力が高く、風邪だと思って放置しているうちに治っていたということも多いようです。
症状としては、鼻水や咳、発熱などが見られますが、悪化してしまった場合は、気管支炎や細気管支、脱水症状、高熱による体力低下などを引き起こします。
重度の場合、特に3歳未満の乳幼児の場合は経過を観察するためにも入院が必要なことがあります。
RSウイルスの検査方法は、インフルエンザの検査に似ています。検査キット用の綿棒を鼻腔に入れて、鼻水を採取し検査をするという方法です。約30分ほどで検査結果がわかります。
しかし、検査を行ってもRSウイルスに有効なワクチンはないため、現れている症状に対処する処置が講じられますので、必ずしも検査をしなくてはならない、治療方法が異なるということはありません。
検査に保険は適応されるかどうか

では、検査にかかる費用はどのくらいなのでしょうか?検査キット本体の価格は3,000円程度です。
しかし、もしRSウイルスであると断定され入院が必要となった場合や、パリビズマブ製剤の適用となり患者の場合、自治体の加入している乳児医療にもよりますが、1歳児未満などは保険適用になり、無料になることもあります。
かつては、すべて自費負担でしたが、2011年の保健適応範囲拡大にともない、RSウイルスの検査も対象となりました。
しかし、検査キットのみでは感染しているか判断が難しいこともあり、あわせて血液検査など他の検査も行われることもありますので、完全無料ではないようです。
また、検査をしてRSウイルスだと分かっても、RSウイルス用の治療薬やワクチンはないため、熱を下げる、脱水症状を抑えるなど、それぞれの症状を抑える治療がとられます。
なので、RSウイルス感染を断定されてもされなくても、治療内容が大きく変わるというわけではなく、不調の原因がつきとめられるということでしょう。
まとめ
RSウイルスと診断されても、その治療内容にあまり変わりはありません。最優先すべきは検査もさることながら、お子さんが苦しんでいるのを落ち着かせてあげることです。
呼吸器の異常や血液検査などによる栄養状態の把握は、家ではできませんので、やはり病院に連れて行って診てもらうこと、そして症状を改善する治療を施してもらうことが大切です。
RSウイルスかもしれない、と慌てず、あまりその検査に固執しなくても大丈夫でしょう。