ふとした拍子に、足の指のほくろに目をやると…「あれ、色が変?」。もしかしたら、それはほくろではなく、皮膚がんかもしれません。今回は、ほくろとがんの違いや、ほくろの除去方法について解説していきます。
目次
ほくろとは
ほくろは、正式には色素性母斑と呼ばれ、メラニンと呼ばれる色素を産出する細胞が、皮膚の奥深くに集中することで生じます。数年たっても形や色が変わらないほくろは、ただのほくろなので心配はありません。
ほくろと皮膚がんの違い
ほくろの場合
形は丸っぽくて左右均等です。ほとんどが黒っぽいですが、中には茶色っぽいのもあり、一色です。触っても、痛みや痒みはありません。
病院に行って、普通のほくろと診断されても、どうも気になって落ち着かないということであれば、皮膚科や美容外科で除去することもできます。
治療法・除去法としては、以下のような方法が挙げられます。
- メスで切除する方法
- ほくろの色を抜く方法
- 炭酸ガスレーザーで除去する方法(複数の場合あり)
レーザー治療は、肌への負担がほとんどなく、時間的にも非常に短時間で済みますが、費用が高くつくこともあります。また、一部の治療には保険が適用されます。
皮膚がんの場合
形が円形ではなく、歪んだように見えます。ほくろと他の皮膚の境界線がはっきりせず、滲んで見えます。
ほくろのように単色ではなく、色が混ざったように見え、膿が見えることもあります。短期間で色や形が変化し、膿がも見られる場合は、直ちに皮膚科を受診してください。
皮膚がんは、足の他にも、体や手、頭部など、どこにでも発生します。このがんは悪性度が高く、転移しやすいです。
ほくろの除去方法
先ほど、ほくろの除去方法にはどんなものがあるのかを紹介しました。ここでは、ほくろ除去手術の手順について見ていきましょう。
ほくろの除去手術を受ける場合、
- 病院を決める
- 電話で予約する
- 受診する(ほくろ状態・費用・除去方法を確認)
- 手術を受ける
- 通院する
といった流れが一番オーソドックスかと思います。それぞれ詳しく説明していきます。
1. 病院を決める
まずは、手術を受ける病院を決めましょう。ほくろの除去手術を受けられる病院は、皮膚科と美容外科があります。皮膚科の場合、状態にもよりますが、保険が適用されるので少ない費用で手術を受けることができます。
また、美容外科の場合、費用が高いという印象を受けますが、こちらもほくろの状態によるので、一概に高いとは言えません。
また、病院によっても費用や手術法がまちまちだったりします。ですので、しっかりと下調べをした上で、受診するようにしてください。
2. 電話で予約する
手術を受ける病院が決まったら、電話やメールなどで予約をしましょう。(予約が不要な場合もあるかもしれません。)
3. 受診する
初診で除去手術を受けられることはないようです。良性か悪性かや、大きさなど、ほくろの状態をチェックします。ここで、担当医の先生と除去方法や料金、手術日について話し合います。
とある病院の料金表を掲載しておきますので、参考程度にご覧ください。(レーザー治療の値段になります。)
ほくろの直径 | 費用 |
1mm未満 | 5,000円 |
1mm以上、2mm未満 | 7,000円 |
2mm以上、3mm未満 | 8,000円 |
3mm以上、4mm未満 | 9,000円 |
4mm以上、5mm未満 | 10,000円 |
5mm以上 | 要相談 |
4. 手術を受ける
局部麻酔をされ、除去手術を受けます。術後は、ほくろのあった部分の皮膚がなくなっている状態です。そのため、化膿止めと傷の上に貼るテープが処方されます。
5. 通院する
1-2週間後に傷跡を見せに行き、そこで問題がないようなら、治療終了となります。
まとめ
屋外でスポーツを行う際は、日焼け止めクリームを使用したり、長袖のスポーツシャツの着用、日光の強い時間帯は避けるなど、皮膚がん予防の工夫はできそうです。