
ウイルス性胃腸炎には、年末になると話題になってくるノロウイルスやロタウイルスによる胃腸感染によって起こってきます。症状としては、嘔吐や下痢を起こしてしまいますが、胃腸は感染して弱っていますので、どういった食べ物を食べていけば良いのでしょうか?
ウイルス性胃腸炎とは
ウイルス性胃腸炎とは、ロタウイルスやノロウイルス、アデノウイルスなどに胃腸が感染して、胃腸炎を起こし、下痢と嘔吐を繰り返す病気です。
肉や魚、消毒されていない水などから、口を通してウイルスが侵入してくる経口感染ルート、患者の嘔吐物や便に触ることによりウイルスに感染する接触感染(二次感染)もあります。さらには、飛沫感染によっても感染します。
ノロウイルスに感染すると、嘔吐・下痢・腹痛といった症状がでてきて、大人の場合、症状は1~3日で治まりますが、ひどい時は1日中トイレ占領状態になり、日常生活にも支障をきたしてしまうこともあります。
子供の場合は、下痢よりも嘔吐の症状が強くでる場合が多く、誤嚥性肺炎や脱水症状に気をつけてあげる必要があります。ロタウイルスは、乳幼児に多く、当然嘔吐したりして、熱がでてきます。
ウイルス性胃腸炎を引き起こす、ロタウイルスやノロウイルスに感染すると、小腸の絨毛突起部分にウイルスが入ってきて、感染した絨毛細胞が破壊されて、絨毛突起が短くなり、その結果食べ物の通過速度が速くなり、吸収障害が起きてしまいます。
さらの絨毛細胞の破壊により、小腸から塩類や二糖類の吸収が阻害されてしまいます。すると腸管内に塩類や二糖類が多くなり浸透圧が上がってしまいますので、腸管から多くの水を引き寄せてしまいます。
こうしたことにより、食物の消化不良や腸管内にたまった水分により、ウイルス性胃腸炎になると水溶性の下痢が起こってきます。
食事はどうするのがよい?
ウイルス性胃腸炎になると、嘔吐や下痢が続きます。もし、嘔吐しているようであれば、口からの摂取を生理的に拒否しているわけですので、無理に飲み物を与えても吐いてしまうことになります。
嘔吐の症状の回数が治まってきたら、徐々に麦茶・紅茶といったものをスプーン1~2杯からはじめて、摂取量を徐々に増やして様子をみていきまう。
とにかく嘔吐により水分が出てきますので、脱水症状にならないように、少量ずつでもいいので水分を摂っていくようにします。
食事については、水分が十分に摂れるようになってからの話になりますが、しだいに野菜スープなどから消化の良いおかゆやうどんなどの消化の良い固形物からはじめていくと良いでしょう。
おすすめの食べ物は?
お奨めの食べ物は胃腸が弱っているので胃に負担をかけないように胃内滞在時間が少なく、小腸は絨毛突起部分が破壊されて消化吸収力が落ちていますので、消化が良いものになります。そのため、食物繊維がなるべく少ないものが良いでしょう。
おかゆやうどんといった、エネルギー源として消化の良い炭水化物を中心に、カボチャや山芋、豆腐、白身魚、皮を取った鶏肉、皮を取ったトマト、葉物野菜の葉先、にんじん、カブといったものがお奨めです。フルーツでは、りんごやバナナ、キウイなども良いでしょう。
食欲があまりない場合は、脱水症状にならないために市販のOS-1などの経口補水液を利用したり、スポーツドリンクでミネラル補給したりするとよいでしょう。また、ゼリーやヨーグルトといった柔らかい食べ物もお奨めです。
まとめ
ウイルス性胃腸炎では、ウイルス感染により胃腸の機能が低下し、消化不調となり、下痢が起こってきます。嘔吐や下痢により脱水症状が起こりやすくなっているので、水分の補給を心がけるようにしてください。
また、消化機能が弱まっていることを考慮して、消化のよいおかゆやうどんを中心に、食物繊維や脂っこいものといった消化の悪いものは控えるようにします。