
あれ?風邪かな?と思うような咽頭痛や発熱などの症状ではじまる溶連菌感染症。12月-3月頃に流行しやすいといわれていますので、今の時期注意が必要ですね。
溶連菌感染症の特徴としては、咽頭痛や発熱症状に加え、紅い発疹が全身に現れ、舌がイチゴのようにぶつぶつになります(イチゴ舌)。今回は、溶連菌感染症で発疹が出たときの原因と対策についてまとめます。
溶連菌感染症とは
溶連菌感染症とは、その名の通り、溶連菌による感染症ですが、溶連菌は正式には「溶血性レンサ球菌」といいます。
溶血性レンサ球菌は、α溶血、β溶血、γ溶血に分類され、また、抗原性によりA群からV群(L、J は除かれます)に分類されます。このうち、A群β溶血性レンサ球菌が、ほとんどの溶連菌感染症を起こすといわれています。
感染してから症状がでるまで2-5日潜伏期間があり、感染してる人のくしゃみや咳によって溶連菌を含む唾液が飛び散って、周りの人にうつします(飛沫感染)。
主な症状は、38-39℃の発熱、喉の痛みなどからはじまり、発熱の1-2日後くらいから紅く小さな発疹が、顔や首、体、手足にみられます。
発疹は、かゆみを伴い、痛みもあります。舌にもイチゴのようなぶつぶつが見られ、イチゴ舌と言われます。症状が治まると皮膚が剥がれ落ちることがあります。
発疹が出る原因
A群溶血性レンサ球菌は、もともと喉や皮膚に常在する菌です。体が健康であれば、特に悪さはしません。
しかし、なにかの原因で、体の免疫機能が低下すると増殖し、毒素を出します。これが発疹の原因となると言われています。
発疹が出た時の対策
発熱、喉の痛み、発疹などが見られたら、病院で医師に診てもらいましょう。
症状から溶連菌感染の疑いがあれば、検査をします。喉に着いた細菌を検査するのですが、10分以内に結果がわかるので、その場で溶連菌感染かわかります。
溶連菌感染と分かれば、熱や喉の痛みに対するお薬と共に抗生物質が処方されます。
症状は、お薬を飲みはじめると2-3日でよくなってきますが、症状が治まったからといって勝手に抗生物質を飲むのをやめてはいけません。
症状が治まっても体の中の溶連菌が残っている可能性があるため、処方された抗生物質は飲みきりましょう。薬の種類にもよりますが、一般的には10日間くらい継続して飲む必要があるといわれています。
溶連菌が体内に残っていると、リウマチ熱や急性糸球体腎炎といった合併症を引き起こす恐れがありますので、溶連菌感染症はしっかり治す必要があります。
また、溶連菌感染症は繰り返しかかることもあります。有効なワクチンはないため、手洗い・うがいを習慣化して、感染を予防しましょう。
家族が発症した場合は、高頻度で兄弟や両親にも感染します。ご家族で一緒に検査を受けるとよいですね。
最後に
溶連菌感染症は、昔は、死亡率の高い法定伝染病に指定されていましたが、現在は、抗生物質で症状が3-4日で治まるようになりましたが、ときに重症化したり、合併症を生じる場合がありますので、感染したら、抗生物質でしっかりなおしましょう。