口内炎の原因は、主に免疫力の低下だと言われていますので、栄養を取らなければとは思っても、口の中が煩わしくて、食事をする気になれない、ということもあるでしょう。そこで、口内炎ができたときにお勧めの食べ物を紹介していきます。
口内炎を食事で治す?
口内炎の特効薬というのは、実は存在していません。病院で処方してもらう薬も炎症を抑えるのが目的の薬など、対症療法が中心となります。そのためか、口内炎では多くの民間療法も存在しています。
食事によって口内炎を治そうとする試みも数多くあり、どの栄養分が口内炎に効果的なのか明確になっているほどです。口内炎に効果的な栄養分として、ビタミンB2やビタミンB6、ビタミンCやビタミンAが挙げられます。
ビタミンB2は、粘膜の修復、代謝の促進、炎症を抑える作用があります。ビタミンB6は、皮膚や粘膜の強化、炎症を抑える作用があります。
ビタミンCには、外部からの刺激から保護する働きや免疫力を高める効果があります。ビタミンAは抵抗力を強化し粘膜の働きを健康に保つ働きがあります。
これらをしっかりと摂取することで口内炎も早いうちに治すことができます。
口内炎に効果的な食材
口内炎に効果的な食材は、各種のビタミンが豊富に含まれているものです。下記にビタミン名と食材名を挙げておくので参考にしてください。
ビタミンB2
豚や牛のレバー、牛乳、ヨーグルト、さば、ししゃも、うなぎ、納豆などです。
ビタミンB6
卵、マグロ、カツオ、鶏のささみ、バナナ、メロン、じゃがいも、キャベツなどです。
ビタミンC
ゆず、ピーマン、小松菜、レンコン、トマト、みかん、イチゴ、レモン、ブロッコリーなどです。
ビタミンA
にんじん、パセリ、青じそ、卵、うなぎ、バターなどです。
注意点
ビタミンCは、多くの人が知っての通り水溶性ですので、水に溶けないように注意する必要があります。ビタミンAは高熱で、成分が変化することが知られています。
また、ビタミンB2やB6などのビタミンB群は単独で摂取しても効果は薄く、他のビタミン類を同時に摂取することで、始めて効果的に働きます。これらに注意して、調理していくようにしましょう。
口内炎のときのおすすめメニュー
口内炎ができているときは、固形物や熱い食べ物は避けておきたいところです。
とくに熱い食べ物は、逆に口内炎を悪化させる恐れがありますので、ある程度、冷ましてから食べるように注意していきましょう。
口内炎のときは、飲んでもお腹が膨れるような食べ物や水分が多い食べ物がおすすめです。
おじや、おかゆ、うどん、シチュー、スープなどの麺類や多くの野菜などを使いやすい料理は、効率よくビタミンを摂取できるので、非常におすすめです。
また、フルーツゼリーやヨーグルトにフルーツを混ぜるなどでビタミン補給も可能です。
まとめ
口内炎のときは、口の中に負担をかけないようにしていくことが重要です。また、辛いものや炭酸系の飲み物は患部を刺激するため、症状が緩和されるまでは避けるようにしましょう。
ビタミン類は、粘膜の修復や保護のために重要な働きをするので、効率よく摂取していくようにしましょう。