
風疹は、大人がかかると重症化しやすく、妊娠中にかかると子どもにさまざまな傷害(先天性風疹症候群)が起きる可能性があります。
妊娠中は予防接種を受けることができないので、妊娠するよりも前に、本人だけでなく、感染源となり得る同居の家族について、抗体が十分にあるかどうかを知るのは大切なことです。
ここでは、風疹の抗体価検査の費用と数値の見方についてまとめていきます。
風疹について
風疹は、一度かかれば二度とかかることのない感染症です。しかし、自然感染ではなく、予防接種で風疹の抗体を獲得した人の場合、抗体価が予防するには十分でなくなっていることがあります。
また、20~40代は、風疹に自然感染する機会が減ったにもかかわらず、予防接種を受けていない人が多い世代です。この世代が子どもだった時代には、女子中学生にだけ風疹の予防接種が行われていた時期もありました。
そのため、この世代の男性には、風疹抗体を持たない人が、同世代の女性以上に多いのです。こうした事情が該当するのは、主に1979年以前に生まれた男性と、1979~1987年生まれの男女です。
風疹の抗体価検査について
風疹の抗体価検査を無料で実施している自治体や、費用の一部を補助している自治体も少なくないので、一度問い合わせてみることをおすすめします。
ただし、妊娠を希望する女性と配偶者のみ、あるいは同居の家族のみを対象にしている自治体が多いのも事実です。
居住地の自治体が抗体価検査の無料化や一部補助を実施していない場合、または独居の男性や高齢者は、自費で検査を受けるしかありません。自費の場合、5000~6000円程度です。
抗体価検査では、血液中の抗体を調べます。一般的に用いられるHI法は、ウィルスが赤血球に凝集する性質を利用します。
抗体があればその凝集が抑制されるため、どの程度抑制されたかを調べることで、どの程度抗体があるのかが分かるのです。
抗体価32倍以上が十分とされ、8倍以下が不十分とされますが、予防接種を受けた方が良いとされるのは、HI抗体価が16倍以下の場合です。
予防接種について
予防接種の費用は、風疹ワクチンだけの接種であれば1回5000~6000円程度です。しかし、風疹・麻疹混合ワクチンしか接種できない場合も多く、その場合は、1回およそ10000~12000円です。
まとめ
風疹ワクチンを接種するには、妊娠していないことが大前提です。また、接種後、2ヶ月間は妊娠を避けなければなりません。
また、配偶者や同居の家族が感染源となる可能性もあるので、妊娠を希望している女性だけでなく、配偶者や同居の家族も抗体価検査や予防接種を受けることが、感染を防ぐためには重要となります。