
肝硬変は、ウィルスやアルコールが原因で、肝臓が傷んできて、それがだんだん硬く変化をし、本来の機能が出来なくなる状態をいいます。
肝臓は、代謝や消化、解毒などの重要な作用を持っているのですが、それが出来なくなった末期には、どのような状態になるのでしょうか?ここでは、肝硬変の末期症状についてご紹介していきます。
黄疸が出てくる
肝臓は胆汁を分泌する働きがあります。肝硬変により幹細胞が破壊されると、ビリルビンが胆汁の中に排泄されなくなるので、余分なビリルビンが皮膚にたまり、皮膚が黄色くなるのです。
これを「黄疸(おうたん)」と言います。黄疸は皮膚は目に出ることが多く、また、尿もビリルビン尿と呼ばれる黄色い物が出るようになります。
加えて、ビリルビンの毒素は皮膚の神経を刺激し、皮膚のかゆみを起こします。そのため、かゆみで睡眠不足になる、掻き毟って、皮膚から感染を起こすなどの二次障害が出ることもあります。
腹水がたまる
肝硬変が進行すると、肝細胞が破壊されるので、タンパク質を合成する能力が低下します。タンパク質であるアルブミンが減少すると、体の中の浸透圧の変化が変化するために腹水が発生します。
また、肝臓が硬くなると、血液などが肝臓に入りにくくなります。すると静脈内の圧が高くなり、そこから水分が組織の中に出ていくこともあるのです。その結果腹水が引き起こされることもあります。
腹水が出始めたら、治療を行いますが、改善しない場合には、定期的に抜く必要があります。抜水は感染の原因にもなりますし、痛みもあるので患者さんの負担にもなります。
倦怠感や意識障害
肝臓には、解毒作用があります。しかし、機能が低下すると解毒作用が正常に働かなくなるのです。すると体の中にアンモニアがたまり、全身に毒素が回ってしまいます。
そのために体がだるくなり倦怠感が出てしまうのです。肝硬変の末期症状でアンモニアが急上昇すると、意識障害が起こる場合もあるので、注意が必要です。
また、同じく代謝の機能が悪くなるので、体を動かすためのエネルギーが不足してしまいます。エネルギー切れとなり倦怠感が出るのですね。
まとめ
肝臓は体の中でも大きな臓器です。そのため肝機能の低下が起こっても肝臓は急激に悪くなるわけではなく、時間をかけて少しずつ進行していくのです。
肝硬変の末期症状というのは、その最終段階ということ。生命の危機にもつながることもある症状なので、注意深く観察することが大切です。