5歳までには、必ず感染してしまうと言われているロタウイルス。初めて感染したときには、非常に重い症状を引き起こします。ここでは、そんなロタウイルスの予防接種(ワクチン)の値段や必要性について調べてみました。
ロタウイルスの特徴
ロタウイルスにはさまざまな株が存在しており、潜伏期間はおよそ2日で発熱、下痢、嘔吐が症状として表れます。下痢が白く水っぽくなることがある特徴的な病気です。
また、激しい嘔吐を伴い、一日に何度も嘔吐を繰り返します。
大人であれば、ある程度の免疫力があるので発症しても軽症で済むことが多いのですが、下痢や嘔吐を繰り返すことから乳幼児は重症化することがあります。
発症した場合の治療方法は、症状を緩和する対症療法的なものしかなく、特効薬は存在しません。
必要性
予防接種は、ロタウイルスに感染しないためにベストな方法だとされています。ですので、発症や重症化を防ぐという意味で、予防接種を受けておくと良いでしょう。
ロタウイルスのワクチンは、生ワクチンと呼ばれているもので、経口でワクチン投与が行なわれます。また、あえてロタウイルスを投与することで抗体を作るという方法になります。
6歳以上でロタウイルスによる症状が起きにくいのは、ロタウイルスに感染したときに抗体が作られ、その抗体がかなり長い間機能するためだと考えられています。
効果
ロタウイルスには多くの種類がありますが、ウイルスが違うと免疫ができても弱いことがあります。「ロタリックス」には1番流行する1種類のロタウイルスを弱毒化して入れてあります。
タイプの似ているウイルスにも効果が期待できます。「ロタテック」には流行しやすいウイルスを含む5種類のロタウイルスを弱毒化したものになります。
どちらも共通のワクチンの効果は、
- ロタウイルスの総数を68-79%減らす
- 重症化を90-98%減らす
- 入院を96%減らす
などです。
種類と値段
ロタウイルスのワクチンには2種類あります。ロタテックとロタリックスです。効果はどちらも同じ程度で9割の割合で発症を防ぐことができます。
違いとしてはロタリックスが1価ワクチンであるのに対し、ロタテックは5価ワクチンとなっている点や接種回数、1回あたりの費用が異なってきます。
ロタリックスで2回、ロタテックで3回の接種を必要としています。1回あたりの費用はロタリックスで15,000円ほど、ロタテックで10,000円ほどが相場となっており、総費用をで見ると、どちらのワクチンでも同じ程度かかることになります。
保険の適用外ですし、任意での接種となっているので、予防接種を受けさせるかどうかは保護者の判断に委ねられることになります。
副作用
ロタウイルスのワクチンによる副作用で重篤なものは報告されていません。生後6週から接種することが可能なワクチンですが、4週空けて次の接種を受けることが必要です。
また、軽い症状として、下痢やぐずり、咳、鼻水発熱、食欲不振、嘔吐などが出ることもあります。
他のワクチン接種との兼ね合いもあるでしょうから医師と相談の上で、接種スケジュールを立てるようにしましょう。
注意点
ロタウイルスの予防接種は、途中でワクチンを変更することができません。また、一度ワクチンを投与すると、次に接種するまでに4週空ける必要があります。
その間は、他の予防接種を受けることができませんので、同時接種を行なうか、スケジュール管理をしっかりと行ない、効率よく他の予防接種を受けられるように調整する必要があります。
予防接種の中には、必ず受けなければならないものもありますが、ロタウイルスの予防接種の場合は任意接種となっているので、保護者の判断に委ねられることになります。
最後に
日本国内ではロタウイルスによる感染症での死亡例は少ないものの、世界的に見ると、乳幼児の死亡原因として半分以上を占めている非常に恐ろしいウイルスでもあります。
高価なワクチンですので余裕があるなら、ぜひロタウイルスの予防接種も行なっておきましょう。
