
ロタウイルス胃腸炎は、0歳から6歳までの乳幼児に罹りやすい病気です。日本国内では、医療施設がしっかりとしているため、ロタウイルス胃腸炎による死亡例は少ないものとなっています。
ですが、世界的に見てみると乳幼児の死亡原因の半分以上を占めている非常に恐ろしい病気です。今回は、ロタウイルス胃腸の原因は何か、治療法にはどのような方法があるのかについてまとめました。
原因
ロタウイルス胃腸炎の原因は、その名前の通り、ロタウイルスが原因で引き起こされる胃腸炎です。
5歳までには必ず感染することがあると言われており、初めてロタウイルス胃腸炎になったときは、比較的重症化しやすいとも言われています。ときには入院が必要になることもあります。
ロタウイルス胃腸炎の特徴的な症状は下痢です。とくにその色が非常に独特で、白く濁った下痢になることが多く見られます。高熱や腹痛、嘔吐などを伴うことも珍しくありません。
感染経路
ロタウイルスは口からウイルスが侵入する経口感染がほとんどです。年齢を問わずに感染し、通常の手洗いやうがいでは完全に死滅させることは難しく、アルコール消毒液も効き目がありません。
2日から4日の潜伏期間を経て発症することが多く、症状として水っぽい下痢や1日に何度も繰り返す嘔吐、発熱があります。下痢は白っぽくなることもあるのが特徴です。
治療法
治療法は、対処療法が中心となります。とくに高熱が出ているときは解熱剤などが処方されることもあります。ロタウイルス胃腸炎の場合、下痢止め薬を使用することは推奨されていません。
下痢止め薬には胃腸の動きを抑制する成分が含まれているので、ロタウイルスが体外に排出されにくくなってしまうからです。
ロタウイルス胃腸炎では、できるだけ早急に体外へロタウイルスを出しきってしまうことが有効な治療法です。脱水症状になりやすいので、水分補給をこまめに行なうようにしましょう。
ロタウイルスへの抗ウイルス薬がないのか、疑問に思った人もいるでしょう。現時点では存在していません。そのため、ロタウイルス胃腸炎の特効薬的なものも存在していません。
ロタウイルスは、一度感染すると抗体が作られるため、その後は感染しても、症状が軽いうちに3日ほどで治ってしまうことが多いのです。免疫力を低下させないように疲労を溜めすぎないように注意していくようにしましょう。
幼児は重症化しやすい
5歳以下の幼児は、間違いなく発症すると言われているロタウイルスによる胃腸炎ですが、大人よりも重症化しやすい傾向にあります。
それは免疫力の問題ではなく、水分補給が上手く行かずに脱水症状を引き起こし、そこから腎機能の障害や別の病気を誘発することがあります。
大人の場合、そこまで重症化することは少なく、対症療法を行なって10日ほどで完治することがほとんどです。幼児がロタウイルスに感染して病気になった場合、重症化を防ぐには予防接種を行なう必要があります。
予防摂取について
ロタウイルスの予防接種は、2011年から始められた任意接種です。ワクチンには2種類あり、接種回数と1回あたりの費用が違いますが、総額はほとんど変わりません。
生後6週以上から接種を受けることができます。大人は重症化することが少ないことから、予防接種の対象外です。
ロタウイルスのワクチンは1価ワクチンであるロタリックスと5価ワクチンであるロタテックがあります。ロタウイルスには復数の種類があり、A群、B群、C群などと分類されています。
その中で流行しやすい一つに絞ったのがロタリックス、いくつかの種類に対応したのがロタテックとなっていますが、効果について大きな違いはありません。
地方自治体により助成金が出ていることもありますので、行政機関や医療機関に確認してみましょう。
最後に
今回は、ロタウイルス胃腸炎の原因と治療法についてまとめてきました。冒頭でも述べましたが、場合によっては死亡に至る可能性もある怖い病気です。しっかりとした知識を身につけて対処するようにしましょう。