
便秘と一口に言っても、さまざまな種類があります。ここでは、直腸性便秘と呼ばれるものの原因や症状、治療法や解消法について見ていきたいと思います。便秘でお困りの方は、ぜひご覧ください。
原因
直腸神経の鈍化
直腸に便が溜まっている状態が続くと、便意が鈍ってきて便秘に繋がります。
直腸まで便が降りてきて便意を我慢すると、腸の中で便の水分が吸収されてしまいます。その結果、便は硬くなってしまい、排便が困難になってしまします。
脳に便意を伝える神経が鈍り、直腸の感覚の鈍化が便秘の引き金になります。直腸の感覚の鈍化の他にも、下剤や浣腸を使用していると副作用で直腸の感覚が鈍ることがあります。
骨盤底筋の異常
骨盤底筋は、排便時に直腸と肛門を真っすぐ繋げる役割を果たしているため、排便をスムーズに行う為に必要な機能を持っています。
骨盤底筋に異常があると便が通る部分ができなくなり、便の排出が困難になります。便秘の解消に食物繊維や水分をいくら摂っても、便が通る部分が無いと便が腸に溜る一方になり、便秘が悪化します。
症状
便が大腸ではなく直腸に付近に溜まったまま出てこない状態になります。一般的に考えられる便秘は、大腸で便が溜まっている症状ですが、直腸性便秘は直腸まで降りてきた便が排出されなくなります。
つまり、大腸で起こる通常の便秘の延長ではありません。直腸に便があると苦しくなります。直腸は大腸よりも管が太い為、直腸で便が溜ると太く硬い便が溜まってしまい、排便が困難になります。
硬い便が腸の壁を傷つけたりスムーズに出ないため、肛門に負担がかかり、出血することがあります。直腸性便秘は慢性化しやすい便秘で、大腸癌の原因にもなります。さらに、痔や体臭など二次発生が考えられます。
治療法
直腸性便秘の治療には、下記のような薬を服用します。
- 酸化マグネシウム
- マグラックス
- マグミット
これらは、腸の水分を保持し便の水分量が増えて、排便をサポートする薬です。他の便秘薬とは違い大腸に刺激を与えることなく、腸内の水分量を調節するだけなので、体の負担が少ないです。
また、便秘薬の欠点でもある、使い続けると効果がなくなるといったことがありません。体が薬に慣れることがなく古くから使用されています。
あまり大量に服用すると下痢になることがあるので、決められた量を服用しましょう。多目の水で飲むと効果が期待できます。
解消法
生活習慣の改善
トイレに行く時間を生活リズムの中に取り組んで習慣化することで、便意を促します。便意を感じるようになったら、我慢をせずにトイレに行きましょう。
食生活の見直し
便が直腸で硬くなっていると便意を感じにくくなります。水分と食物繊維を多く含む食品を摂るようにしましょう。
骨盤底筋の矯正
骨盤底筋が通常の動きをするように自主訓練が必要です。排便時に以下の3つのことを意識すると骨盤底筋を鍛えることができます。
- 排便時は前傾姿勢になる
- 踵を少し上げる
- 力む時は全身に力を入れずに、お腹と背中の筋肉を意識する
まとめ
直腸性便秘は大腸の便秘と違い、大腸をいくらきれいにしても、直腸で詰まると意味がありません。便秘を解消するためには、患部と原因を特定することが大切です。