
原発性胆汁性肝硬変は肝臓の中にある胆管が壊れる病気です。この病気の初期段階では、無症候性であるため、あまり気づかれることがなく、肝硬変の症状が出て初めて診断がついたという人も少なくありません。何故起こるのでしょうか。今回は、原発性胆汁性肝硬変について紹介していきます。
原因は?
はっきりとした原因は今のところ分かっていません。しかし、国内外の研究が進んでおり、「自己免疫が発症に関係している」と言われます。これは自分の体が、自分自身を異物と判断して攻撃してしまう状態のことを言います。
免疫の仕組みがくるって、敵か味方か分からなくなり、攻撃をしてしまうようになるのです。攻撃をされることにより肝臓の胆管が壊れていくという現象がみられるようになります。
症状は?
原発性胆汁性肝硬変の初期段階ではあまり症状は出てきません。原発性胆汁性肝硬変は無症候性と症候性があり、約8割の患者は無症候性です。
そのため、健康診断などの検査で初めてわかるということが少なくありません。しかしながら、だんだんと病気が進行して、肝機能が悪くなっていくと症状も出てくるようになります。その一つは皮膚のかゆみです。
原発性胆汁性肝硬変は胆管が壊れるので、胆汁の流れが悪くなります。そうすると胆汁が排泄されなくなり、その毒素が全身に回り、皮膚を攻撃する様になるので、かゆみという症状が出てきてしまうのです。
次にみられるのは、食道や胃の静脈瘤です。肝臓が硬くなってくると、血液が流れ込みにくくなるので、血管の圧が上昇して静脈瘤が出来ます。しかし、静脈瘤というのは特に症状が何も出ないので、とても注意をしなければならないことの1つです。
また、肝機能が悪くなると出てくるのが倦怠感という問題です。体のだるさが続く、何をしてもすぐに疲れるという症状がみられるようになります。
治療は?
胆汁の流れをよくする「ウルソ」という薬が使用されます。この薬は胆汁の流れを改善し、病気の進行を遅らせる効果があります。この薬を生涯飲み続けることが必要です。
薬の安全性は確認されていますし、副作用も少ないので、安心して摂取することが出来ます。あとは対症療法になりますが、かゆみがあれば抗ヒスタミン剤を使用します。
特に症状がない食道・胃静脈瘤が検査であるとわかれば、破裂すると出血など危険性が大きくなるために内視鏡的硬化療法や結紮術を行い出血を予防します。最終的に肝機能が悪くなり肝硬変が進むと、肝移植しか治療の方法がないのが現状です。
まとめ
原発性胆汁性肝硬変は、男女比で見ると中年女性に多くみられるといいます。初期段階ではあまり症状が出ないものです。しかし早期発見、早期治療により、肝硬変への移行が防げるので、定期的に健康診断を受け、自分の肝臓をチェックした方がいいのかもしれませんね。