
子どもに多く見られるプール熱ですが、子どもを看病する立ち場の大人にも感染してしまうこともあります。ですので、潜伏期間や感染経路を知って、しっかりと予防することが重要です。ここでは、プール熱の潜伏期間と感染経路についてまとめます。
プール熱とは
プール熱は、咽頭結膜熱という小児の急性ウィルス性感染症です。アデノウィルス(3型・4型)に感染することで発症します。
夏季にプールで感染することが多いことから、プール熱と呼ばれています。症状は、38~40度の高熱と、喉の痛みと腫れ、目の角膜の充血とかゆみ、涙、目やになどです。
6月から発症例が増え始め、7~8月にピークとなります。患者の9割が10歳以下の子どもで、5歳以下で全体の6割を占めますが、子どもから二次感染して発症する大人もいます。
大人は、子どもよりも発熱の症状は軽いことが多いですが、喉の痛みと腫れは酷くなることが多く、喉から膿が出たり、微熱を伴う激痛が起きたりします。
学校で集団感染が起きることがあり、学校保健法で第二種伝染病に位置づけられています。発症したら症状がなくなってから2日間経つまで出席停止となります。病院や老人施設などで流行することもあります。
プール熱の潜伏期間
潜伏期間とは、ウィルスが体内に侵入してから発症するまでの期間のことです。アデノウィルスの潜伏期間はやや長く、5~7日程度であるとされます。
感染した人は、発症していなくても二次感染源となることがあります。発症してから2週間から1ヶ月は、接触や飛沫を通じて感染しますので、注意が必要です。
プール熱の感染経路
プール熱は、目や喉・鼻などの上気道から感染します。感染源となるものには、涙や目やに、咳やくしゃみなどの飛沫が原因となりますし、食器やタオル、オムツに接触したことで感染したりします。
プールでの感染は、消毒が不十分な水から目の角膜に直接感染すると考えられています。感染者の家族が二次感染することも少なくありません。
飛沫感染の他、食器やタオルからうつる場合や、洗濯物を一緒にすることでうつる場合があります。赤ちゃんが感染している場合、オムツ替えのなどで感染してしまうこともあります。
まとめ
アデノウィルスは感染力が非常に強く、感染者からウィルスが排出される期間も長いため、流行が起きやすい感染症です。感染した人が1週間以内にプールに入っていた場合は、さらなる感染を防ぐために、プール管理者に知らせると良いでしょう。
発症したら、ウィルスの拡散を防ぐメッシュの細かいマスクを着用し、食器や洗面器、タオルは別にしましょう。洗濯ではウィルスを排除できないので、洗濯も分ける必要があります。流行しているときは、うがいや手洗いを行うことも大切です。
ウィルスを死滅させたい場合は、消毒用アルコールは効果がないので、煮沸できるものは煮沸し、手指などには90%エタノールを使用します。