
耳掃除のやりすぎや爪などで耳の入り口から鼓膜までの間の外耳道に傷をつけてしまうことにより起こることが多い外耳炎は、軽度で、全身の健康状態が良好であれば、3日くらいで自然に治るといわれています。
しかし中には、傷口から細菌感染したものが重症化し、膿を持ってしまったり、カビが外耳に感染したことによるかゆみを掻きこわしてしまったことによる炎症であったりする可能性もあります。
また、ときには、外耳炎が、からだに病気が潜んでいるサインになっている場合もあり、自然治癒する簡単な症状として見過ごしてはいけない場合もあります。外耳炎について放置しても大丈夫なものかどうかなどについてご紹介致します。
限局性外耳道炎
外耳道の外側3分の1の部分に発症したものを「限局性外耳道炎」といいます。外耳道の部分が化膿性の炎症を起こした状態で、強い痛みやかゆみが生じます。
原因は、外耳道の軟骨部の「毛嚢腺(もうのうせん)」や皮脂腺に細菌が感染することによります。耳かきや、皮膚炎などのかゆみから爪などで引っ掻いてしまった傷などに細菌が入り込み炎症を起こしたりします。
化膿した膿は、3~6日くらいで、自然につぶれて排出され、自然治癒しますが、重症化してしまうと耳鼻科などの医療機関で切開して膿をだしてもらう必要があります。
瀰漫性外耳道炎
「瀰漫性(びまんせい)」という少し難しい漢字が当てられた外耳炎です。
中耳にある骨部が炎症を起こすことにより、中耳炎の耳だれや外耳の化膿炎症、外耳道湿疹などの症状がでます。耳掃除などで耳のさわり過ぎによるものが多くの原因となっています。
強い痛みやかゆみ、炎症による、耳全体が熱を持ったような感じや、黄色や白い耳だれが出てくることもあります。耳だれや腫れが重症化すると、耳がふさがってしまうこともあります。
なるべく耳を触ることを避け、耳鼻科などの医療機関で完全に症状が改善されるまで、通院処置を続けることが大切です。
放置していると耳の聞こえなどにも影響を及ぼしてしまう可能性もあるので、医師の「OK!」が出るまで治療を続けましょう。
外耳真菌症
健康な人にも耳には、常在菌の「カビ(真菌)」が存在しています。通常は、なんの問題もありませんが、中耳炎などを起こし耳の中が常に膿などで湿った状態であったり、慢性の病気にかかっていて体力が低下して免疫力が低下していたりするとカビが増殖してしまい、外耳真菌症を発症することがあります。
匂いの伴った耳汁、持続性のある痛み、強いかゆみ、耳がつまった感じがし聞こえ方に変化がでる場合もあります。カビの治療と共に、免疫力低下を引き起こしている原因の病気治療もおこなう必要があるため、医療機関での長期的な治療が必要になります。
悪性外耳道炎
健康な人はあまりかかることのないものですが、悪性外耳道炎は発症すると治ることがなかなか難しい病気です。
外耳に感染した緑膿菌などの細菌が、外耳だけに留まらず、中耳、内耳、頭蓋骨にまで、進行してしまいます。かかりやすい人は、糖尿病などの持病がある人や、HIV患者、がん患者などが発症するリスクが高くなります。
まとめ
外耳は、傷つきやすさや、ヘアスプレーなど外部からの刺激などにも弱い部分です。不必要に耳をさわったりする刺激を避け、普段から持病などがあれば、積極的に治療をおこない、健康状態を保つことが大切です。
外耳炎が発症してしまった場合は、軽度であれば、ほとんど自然治癒しますが、原因不明であったり、膿がでるなど重症化してしまったりした場合には、自己判断で放置せず、早めに医療機関での治療をおこないましょう。