
小さな子供が感染することでよく知られている病気の麻疹(はしか)ですが、最近では、子供だけでなく大人の感染者も増えてきています。そこで、今回は、麻疹の症状について大人と子供に分けて解説していきたいと思います。
麻疹とは
麻疹とは、麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。感染経路は空気感染、飛沫感染などで非常に感染力が強いのが特徴です。
インフルエンザよりも感染力は強いと言われています。また流行期は4月-6月で幼児期、特に1歳前後に多く発症し、一般的には「はしか」と呼ばれているものです。
ただ若年層(10代、20代)を含め予防接種をしていない、接種してからかなり時間がたっている場合は大人でも感染が認められることもあるので注意が必要です。
子供の症状
潜伏期間はだいたい10日-2週間程度で、最初は発熱、咳、鼻水などいわゆる風邪のような症状が出ます。数日後にいったん熱が下がるのですが、そこから新たに発疹と高熱という症状が現れます。
それから数日、個人差はありますがだいたい3~5日間39℃前後の高熱が続きます。同時にほっぺたの裏側に白いぽつぽつとした粘膜状の発疹 (= コプリック斑と言います)が現れます。
このコプリック斑が麻疹では特徴的ですので、この発疹が現れた段階で麻疹と診断されることが多いです。その後顔や体全体に発疹が広がるのですが、この間が非常に熱も高く、症状としては最も重症化しやすい期間です。
人によっては重症化して肺炎や脳炎になったりします。脳炎になるとまれではありますが、死亡するケースもあるので要注意です。
その後熱が下がるのに合わせて発疹は黒く色素沈着しながら治まっていきます。その色素沈着も1~2週間程度で消えていきます。
大人の症状
大人の症状も基本的には子どもの場合と同じで、最初は発熱、咳、鼻水などの風邪のような症状、その後いったん熱が下がってから、もう一度高熱、そしてコプリック斑が子どもと同じように口内に出ます。
そして発疹が全身に広がっていくというものです。初期の段階で大人の場合は風邪と勘違いをして病院に行かず、症状が進行してしまい重症化する恐れがあります。
自分では判断せずに早い段階で通院することをお勧めします。特に妊娠している女性は感染すると胎児に重大な影響が出て、早産したり流産したりする可能性があるので本当に注意しなければなりません。
最後に
麻疹に効く薬剤はありません。水分や栄養をしっかり取ってゆっくり休むといった対症療法が基本です。ですが、予防接種を受けることで多くの人が未然に感染を防ぐこともできます。
まれに予防接種を受けても免疫ができない人がいますが、2回接種することでほとんどの人が免疫を得ることができます。自分は関係ないという油断が麻疹の流行につながります。事前の準備をしっかりとしておきましょう。