
ストレスの多い現代社会ではうつ病を発症してしまう人も少なくありません。社会でも医学的にもうつ病は病として認められるようになり、理解も深まっています。
一方、躁鬱病はうつ状態と躁状態を繰り返す病ですが、うつ病に比べて罹患者は少ないといえます。とはいっても、あなたもなってしまう可能性はおおいにあります。
そこで今回は、躁鬱病の原因や症状、治療法をみていきたいと思います。
躁鬱病とは
先ほどもふれましたが、躁鬱病とは、気分が落ち込み自信喪失、やる気が起きない、自己嫌悪といった気分が生じる鬱状態と、ハイテンションで眠らなくても疲れを感じずに、自信に満ち溢れる躁状態を繰り返す病を指します。
現在、日本における躁鬱病患者は推定0.2%と、うつ病のみの患者数6.5%に比べて少ないものの、快活であり、仕事もバリバリこなしていた人が突然鬱になってしまったり、躁状態に戻ったりという状態を繰り返していると、躁鬱病の可能性が疑われます。
躁鬱病の原因
躁鬱病の原因は未だ明らかにはなっていませんが、
- 躁鬱病に関連する遺伝子を複数持っている
- 強いストレスを感じる
という2つの条件があわさったときに発症するのではないかと言われています。
躁鬱病の症状
では、躁鬱病になると具体的にどのような症状が見られるのでしょうか。
気分が沈みがちになる鬱状態と、ハイな状態が続くことを繰り返します。鬱は気分だけでなく、朝起きられなくなってしまったり、好きなことにも興味がなくなってしまったり、食欲もなく食べ物を摂取していても砂の味がするなどし、体重の減退も見られ、心だけでなく体にも影響は大きいといえます。
一方、躁状態のときは自信があり、何をしても快活ですが、ずっとは続かなかったり、怒りやすくなる、集中力が続かないなどします。キレやすくなるなどの症状もみられるため、まわりの家族や友人関係にも影響をもたらすことも少なくありません。
躁鬱病の治療法・治療薬
躁鬱病になってしまうと、治まったと思っても再発する可能性が高く、長期的に付き合っていくことが大切です。
治療法としては主に薬物治療が講じられます。躁状態の時には抗精神薬であるリチウム、オランザビン、ラモトリギンなどの薬が用いられます。
一方、鬱症状が現れている時には、抗鬱剤であるリフレックス・レメロンやサインバルタ、トレドミンなどが用いられます。
鬱状態と躁状態ともに有効な薬として、リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピン、ラモトリギンがあります。
まとめ
躁状態、鬱状態ともに、ライフイベントをとおして誰にでも起こりうる可能性のある病です。薬による治療がメインとなりますが、まわりのご家族、ご友人の理解がとても大切です。
長い目で見て、本当のその人の人格ではない、気力の問題ではないと理解を示すことも治療に有効です。