
私たちは身体の中で不要になった老廃物や毒素を便や尿として排出しています。腎不全とは、腎臓の機能が低下して老廃物や毒素の排出が出来なくなってしまい、身体の中にそれらが溜まってしまい、身体に様々な弊害が生じる怖い病気です。そこで、今回は、腎不全の治療法についてご紹介します。
食事療法
腎臓の負担を減らすためには、十分なエネルギー確保と塩分とたんぱく質の制限が必要です。なぜかというと、塩分やたんぱく質は腎臓で処理と吸収されるため、腎臓の機能が低下している腎不全で塩分やたんぱく質を摂りすぎると腎臓に負担がかかり病気が悪化してしまいます。
腎不全の食事療法は、数値が決められており病状によって細かく指導されます。また、重症な腎不全になると1日の水分摂取量も決められることがあります。必ず専門医の指示に従って行いましょう。
薬物療法
腎不全の薬物療法では、利尿剤や降圧剤、昇圧剤、抗生物質などが使われます。特に利尿剤は、腎不全によって減少した尿量を増やすことができ、身体の中に溜まった老廃物や毒素の排出ができるためよく使われます。
その反面、副作用で血圧が低下したり脱水症状をおこしたりするため、適切な量を調節しながら投与しなければなりません。必ず専門医の指示に従って服用しましょう。
透析療法
腎不全の治療法として、透析療法を思い浮かべる人は多いと思います。透析療法とは、血液中に溜まった老廃物や毒素を機械を通すことで浄化する治療法です。
つまり、血液の浄化は本来ならば腎臓で行うのですが、腎臓が働かなくなっているため、機械で代用するということです。
そのため、透析療法は週に何回も行う必要があること、機械と血管を繋ぐためのシャントという人工物を体内に設置すること、一回の透析は4時間程かかること、などの負担があるのです。
腎臓移植
末期の腎不全の根本治療としては、腎臓移植しかありません。腎臓移植は、脳死・心停止された方からの提供による献腎移植と親族などから提供された生体腎移植の2つがあります。
腎移植には身体的な負担がある一方で、食事療法や透析療法からの解放、妊娠や出産が可能になること、生命予後が長くなることなどのメリットがあります。しかし、ドナーが見つからないことなどから希望してもなかなか受けられないのが現状です。
まとめ
腎不全の治療法についてご紹介しました。腎臓は血液を浄化して全身の機能を守る大切な臓器です。腎臓の死は身体の死を意味すると言われるほどです。そのため、精密な食事療法や薬物療法、機械による透析療法などで腎臓の機能を守ることがとても重要なのです。