流行するとその感染力から毎年のように社会現象となるインフルエンザ。そんなインフルザにはインフルエンザA型・B型・C型といった複数の種類の型が存在します。今回は、そのうちの1つであるインフルエンザB型の薬とその完治までの期間についてまとめました。
インフルエンザB型とは
インフルエンザB型は発症するとすぐに高熱が出るA型と比べて、熱自体は初期はそこまで上がらず、代わりに下痢や腹痛を起こすのが特徴で、鼻水や咳といった普通の風邪と同じような症状が出ます。症状が軽いのでインフルエンザではないかな、と思い油断をしていると、そこから本格的な発熱が起こるケースもあるので注意が必要です。
症状自体は他のインフルエンザの型に比べて軽めであることが多いB型ですが、インフルエンザウイルスの保有期間は逆に長めであることが多いのも特徴です。周囲に感染する力はそれでもやはり強いため、周囲にインフルエンザを感染させやすい型であることにも気をつけなくてはなりません。
インフルエンザB型の薬は?
そんなインフルエンザB型の治療薬は病院で診断を受けて投薬してもらう必要があります。他のインフルエンザと同じく、タミフルなどの抗インフルエンザウイルス薬が効果があります。
インフルエンザの治療薬はインフルエンザ発症から48時間以内の服用をするとウイルスの増殖を抑えることができることから、発症からどれだけ早く病院で発見できるかがポイントとなります。
また、インフルエンザB型に関しては症状が普通の風邪と似ている時期があることから、市販の風邪薬を飲んでしまいがちですが、場合によっては風邪薬に含まれる成分がインフルエンザ治療薬の成分と一緒に使用すると危険な合併症を引き起こすケースもあります。
そのため、インフルエンザが流行している時期に「風邪をひいたかな?」と思った場合は、市販の風邪薬を購入する前に、まず病院で受診し、インフルエンザかどうかを確認することが大事です。
完治までの期間は?
インフルエンザB型の場合、他のウイルスと比べて体内に残留する期間が少し長いため、完治までには7日~10日程度は必要になります。
解熱自体は2日程度で済む傾向になりますが、完治するまでは周囲の人にウイルスを感染させる可能性があるので自宅で安静にするようにしましょう。
まとめ
A型などに比べるとどうしても少し油断しがちになるインフルエンザB型。しかし、他のウイルスに比べれば強力なウイルスであることに違いはありません。手洗い・うがいなどの予防を徹底し、インフルエンザ流行期を乗り切るように気をつけて過ごしましょう。