毎年この季節になるとワクチンの接種が推奨されますが、効果や副作用、効果期間、価格や接種時期など気になるところですね。ここでは、妊婦さんを含めワクチンに関する情報をご紹介いたします。
目次
効果について
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンを使用しています。不活化ワクチンとは、体の中でウイルスが増殖しないように制限をかけたものです。
A型ウイルスは変身がとても速いので、全体に制限をかけたものを使うのではなくウイルスのスパイクのヘマグルチニンだけを集めたものを使用しています。
ヘマグルチニンだけを捕らえる為の短期間有効な抗体ができます。効果としては抗体ができるまでに1~3週間かかるのでその後、抗体は徐々に減少し効果期間は約半年間と言われています。
副作用について
ワクチンは免疫をつけるために接種するものですが、副作用を起こすこともあります。一般的には軽度なものですが、なかには重篤な場合もあります。
接種した場所に起こる副反応
赤くなる、腫れる、しこりのようになる、痛くなる。これらは2~3日で治まります。
全身への副反応
発熱、悪寒などインフルエンザにかかったような症状がでることがありますが、2~3日で治まります。
重篤な副反応
アナフィラキシーというアレルギーが原因となる非常に強いアレルギー反応です。喉の腫れによって気道確保が困難になったり、血圧の急激な低下により命に関わります。
他には、急性散在性脳脊髄炎(脊髄を中心とする中枢神経に炎症が起こる)、ギランバレー症候群(自己免疫異常による、アレルギー疾患のひとつ)、肝機能障害、喘息発作などがあります。
種類について
インフルエンザのワクチンは従来ならば、3価ワクチンという「A型株2種とB型株1種」に対するワクチンが使われていました。
しかし、2015年より4価ワクチンというものに変更され、「A型株2種とB型株2種」に対するワクチンに変わりました。
今まで、ワクチンでは予防しきれなかったB型のワクチンもカバーできるようになり、A型・B型どちらが流行してもいいようになっています。
価格について
高齢者の場合は各自治体からの助成などがあるため各自治体にお問い合わせください。基本的にインフルエンザの予防接種は自由診療にあたります。
ちなみに、先ほど「種類について」で述べた通り、3価ワクチンから4価ワクチンに変更されたことで、若干値上がりしています。
自治体によりバラつきはありますが、例年よりも500円から1,000円ほど値上がりしていると思っていただければよいかと思います。
価格、料金につきましては各医療機関により異なりますので、お問い合わせの上、接種することをおすすめいたします。
妊娠中の予防接種について
妊娠中のタミフルやリレンザの服用は十分な考慮の上で行われます。重症化を防ぐ意味もかねて、接種可能にはなっています。ワクチンは不活化ワクチンを使用しているので、母体にも胎児にも殆ど影響はないとされています。
なお、ワクチンには防腐剤として有機水銀が用いられていますが、こちらも影響はないとされていますが、気になる方はこの成分の入っていないワクチンもあるので医師と相談の上、接種してください。
受けるのに一番いいタイミングは?
予防接種を受けたからといってすぐにでも効果が出始めるわけではありません。一般的にインフルエンザウイルスの抗体ができるまでには、1週間ほど時間がかかるとされています。
流行のピークは、毎年1月から2月なので、それを考慮に入れると遅くとも12月中には、予防接種を受けるのが良いでしょう。また、一度できた抗体は5ヶ月間有効です。
ちなみに、医療機関では、例年インフルエンザが流行し始める11月中に予防接種を受けることを推奨しています。
予防接種を受けても油断は禁物!
予防接種を受けたからと言って、必ずしも安心というわけにはいかないのが現状です。ウイルスは1秒ごとに進化するとも言われている通り、ワクチンでカバーしきれない新種のウイルスが誕生する可能性も捨て切れません。
今のところは、あまり大きな変異はありませんが、数年前に起きたように新型のウイルスが出てこないとも限りません。決して油断してはなりません。
また、インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染ですが、感染力が非常に強いので空気感染を起こすこともあります。また、空気中を漂うインフルエンザウイルスが死滅しるまでに2日程度かかるとも言われています。
そして、ウイルスの潜伏期間は1日から1週間とされており、発症せずともウイルスの運搬役になってしまい感染の拡大に繋がってしまうこともあります。ですので、マスクが必需品となります。
まとめ
インフルエンザのワクチンは接種したらかからないという絶対的なものではありませんが、手洗いやうがいと組み合わせることで予防することに貢献します。食事と睡眠、手洗い、うがいをしっかりしましょう。
