
花粉症で悩んでいる人が多い日本。今や国民の約29%もが花粉症の悩みを抱えているといわれています。
鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどの症状によって仕事や学業に支障をきたしている方も少なくありません。
そこで今回は、花粉症の治療法のひとつ、注射をご紹介したいと思います。
花粉症が起こる理由
そもそもこんなにも多くの人を悩ませる花粉症。なぜ起こるのでしょうか。
花粉症の症状として主なくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどは花粉に対するアレルギー症状です。いったん体内に取り込まれた花粉を異物とみなすことで、体外から排出しようとする働きが起こり、こうした不快な症状が現れるのです。
花粉を異物とみなすと、体の中ではリンパ球が花粉に対抗しようとIge抗体を作り出します。この抗体が肥満細胞とくっつき、再び花粉が体内に侵入した際に化学物質であるヒスタミンが放出され、くしゃみや鼻水などの症状が出るのです。
したがって、ヒスタミンを抑えることや、アレルゲンとなる花粉に対する抗体を作ること、なるべく摂取しないようシャットアウトすることが大切です。
しかし、生活を送るうえで花粉を完全に排除することは難しいですよね、今では市販薬でも花粉症対策の薬が多く出回るようになりましたが、それらの中には副作用として眠気を誘発するものなどもあったり、毎日薬を飲むことに抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。
そこで治療法のひとつとしてご紹介したいのが、花粉症対策注射です。
3つの注射治療の方法とそれぞれの費用
あんなにも辛い花粉症が本当に注射で治るのかと疑わしい気持ちになる方もいると思いますので、どのような内容なのかご説明したいと思います。
花粉症対策注射にはいくつか種類があります。
主に、
- ステロイド注射
- ヒスタミン注射
- 抗アレルゲン注射
の3つです。
1.ステロイド注射
ステロイド注射は、花粉症の症状である鼻水や鼻づまりといった炎症に対する効果が高く、1回打つとその効果は数か月続きますので、毎日花粉対策を行うことや、服薬することに抵抗のある方には魅力的に映るかもしれません。
しかし、劇的な改善を行ってくれる一方で、副作用があるのも特徴です。日本耳鼻咽喉科学会はこの治療法を推奨していないなど、その副作用は未だ安全と副作用を天秤にかけてもあまり良いとはいえないのかもしれません。
その副作用として、生理不順、内臓疾患、免疫の低下による感染症の誘発、精神不安定、緑内障、血糖値の上昇、骨がもろくなる、胃潰瘍、肥満などが挙げられます。
費用は1回1000円とリーズナブルですが、副作用を慎重に鑑みて判断することが大切です。
2.ヒスタミン注射
ヒスタミン注射は、アレルギー症状の元となるヒスタミンの生成をブロックする働きがあります。
花粉が気になり始めた時期から3〜12回ほど接種すると効果があり、花粉症だけでなく、他の食べ物やハウスダストなどのアレルゲンに対しても効果的だといわれています。
費用は1回500円程度です。
3.抗アレルゲン注射
抗アレルゲン注射は、スギやヒノキといった特定のアレルゲンに対して治療をすることを目的としています。したがって、アレルゲンが特定されている場合に効果的です。
内容は、少量ずつアレルゲン物質を体内に入れていくことで、徐々に抗体をつくっていくというものです。
期間は約3年と長期にわたるため、根治を目指す方や、時間的余裕がある方におすすめです。長い治療が必要となりますので、費用は1回500円程度です。
まとめ
辛い花粉症の症状。注射による治療もありますので、自分の症状にあった治療法を選べると良いですね。
病院選びにおいても、何の注射かはっきりと説明してくれないところや、副作用が懸念される場合はセカンドオピニオンを取り入れるなど、心から信頼できるまでじっくりと考えることも必要です。
では、次は花粉症のその他の治療法もあわせて見ていきましょう。