
うつ病とアルコール。一見すると何も関係しないように思われますが、実は深く相互に関連しているそうです。お酒を飲む身としては、ちょっと気になってしまいますよね。そんなわけで、ここでは、うつ病とアルコールの関係性についてまとめていきたいと思います。
うつ病とアルコールの関係性は?
現代社会において、うつ病は多くの方が患いやすい病気となっています。成果主義や権威主義が渦巻く仕事環境の中では、真面目で責任感が強く、物事をきちんと成し遂げようとする意思の強い人ほど、うつ病にかかることが多いようです。
うつ病とアルコールとの関係性は、主に次の2つを挙げることができます。
第一に、うつ病にかかり気分が塞ぎがちになり、不眠に陥るなどの心身の問題を解決する目的でアルコールを摂取し、その後、依存症になる場合が挙げられます。
第二に、長期間にわたって大量飲酒を続けた結果、脳の萎縮が進み、うつ病を発症する場合、さらにはアルコール依存症の人が飲酒をやめた結果生じる離脱症状としてうつ病を発生する場合が挙げられます。ここから、飲酒は、うつ病発症の引き金となりうると考えられます。
しかし、現実には、うつ病とアルコール依存症のどちらを先に発症したのかが明確でない場合も多いようです。このことは、両病気がいかに相互依存的に引き起こされるかを示しているとも言えます。
治療方法は?
うつ病の治療では休息や薬物治療、精神治療などが行われますが、うつ病とアルコール依存を併発している方は、飲酒をやめ、どうして大量飲酒をしてしまうのか、日々の生活でどのようなストレスがあるのかなどについて専門医との対話などによって整理することが必要です。
これにより、自身のストレスを客観的に捉え、そして、2つの病気の因果関係を整理し、心身を回復させてゆくことを目指します。
うつ病の治療において飲酒をやめることが必要な理由は、第一に、大量飲酒により薬物治療において服用する抗うつ剤に十分な効果が出ない可能性があるからです。また、第二に、うつ病の患者は時として自殺を望むことがありますが、飲酒がそれを助長する可能性が多いにあるからです。
家族や周囲の人ができるサポートは?
うつ病とアルコール依存症は、どちらも完治するまでには長期間にわたって治療を続ける必要がある病気です。そのため、家族や周囲の人もそのことを理解した上で、ゆっくりと患者に寄り添うことが大切になります。
筆者にも両病気を合併して患っている知り合いがいますが、その時その時の会話を大切に誠実に接することが、周囲にいる者としてできる対応ではないかと思っています。
まとめ
うつ病とアルコール依存症は相互依存的に引き起こされる関係にあります。うつ病の治療においては、飲酒をやめることも同時に進めてゆく必要があります。患者本人、そして家族や周囲の人が患者の症状を理解し、ゆっくりと治療してゆくことが大切となるでしょう。