
2014年の大流行によって、その名を知った人も多いデング熱。もう流行は去ったと安心するなかれ。じつは毎年発生する「蚊」を媒介して広がるのです。また、時として死に至ることもある怖い病気でもあります。
ですので、ここで、デング熱に対する知識を身につけて、かからないためにはどうしたら良いのかを知っておきましょう。今回は、デング熱の原因や潜伏期間、感染経路についてまとめていきます。
デング熱の原因とは
デング熱とは、デングウイルスによる感染症で、1780年代にアメリカで最初に感染した記録が残されています。デングウイルスはネッタイシマカやヒトスジマカなどの蚊に刺されることによって感染します。
世界的には、アジアやアフリカ、中東、中南米、オセアニア等の熱帯・亜熱帯地域を中心に流行しますが、日本でもこれらの蚊は存在するため十分感染する可能性はあります。
潜伏期間は?
ウイルスのある蚊に刺されてから2~15日(通常3~7日)の潜伏期間を経て、約2~4割の人に40度近い高熱が出ます。そして、頭痛や筋肉痛、関節痛、発疹を伴います。
発症したからといって必ずしも死に至る病ではなく、1週間ほどで回復・治癒しますが、重症化すると出血傾向やショック症状が現れ、最悪の場合、死亡するケースもあります。
感染経路は?
先ほども述べたように、感染源は蚊です。日本では、ヤブカと呼ばれる蚊が媒介となることが多いようです。
この蚊は青森県以南のどこにでもみられ、とくに夏の暑い時期には、公園や放置したペットボトルの水、タイヤにたまった水などで発生し、30~40日ほど生息します。
人から人へと感染したり、ウイルスを増幅する他の動物もいません。また、ウイルスをもつ蚊の卵が越冬し、翌年にウイルスを有する蚊が生まれることもありません。
デング熱にかかってしまった際の治療法は、解熱剤・鎮痛剤といった対処療法となります。また、予防するためのワクチンも現時点では存在しません。
しかし、重症化に至るケースはまれで、重症化してもきちんと血液量を減少させないよう、投薬や輸血を行うことでおおむね回復します。
とはいっても、地球温暖化により日本でも過去と比較して真夏日が増えていることや、海外へ渡航する人の増加により、感染者がいることは無視できません。高い熱のほか、関節痛や頭痛がした場合は自己判断せず、病院に行くことをお勧めします。
まとめ
ブームが去ったと安心せず、夏のお出かけ時や海外渡航した際は、きちんと虫除け対策をしましょう。そして、もしかしてデング熱かもしれない時は、重症化しないためにも、すみやかに医師の診察を受けることが肝心です。