
B型肝炎やC型肝炎、アルコールなどが原因で肝機能がだんだん悪くなり、最終的に肝硬変を起こすことがあります。最近では治療により肝炎ウイルスを除去することもできるようになってきました。そして、肝硬変に対する治療も少しずつ変わってきているのです。今回は、そんな肝硬変の治療法について紹介していきます。
抗ウイルス治療
肝硬変の初期である代償期と呼ばれる時期には、あまり自覚症状はありません。健康診断や調子が悪く別の疾患で病院を受診した時に気づくことも多いです。しかし、肝硬変が進行して、肝臓が硬く変化をしてしまうと、なかなか正常な状態に戻すことが出来なくなります。
そのため、代償期には、肝機能の悪くなっている原因を調べて、その治療を行います。肝硬変になる原因は、肝炎ウイルスによるものが多いので、抗ウイルス薬の投与を行うことが多いのです。B型肝炎に対しては、核酸アナログ製剤、IFNを使用します。またC型肝炎にはインターフェロンを用いられることが多いです。
ビタミン補充療法
肝臓はビタミンを貯蔵したり合成する働きがあります。しかし、肝硬変になるとその働きが出来ないので、ビタミンが欠乏するのです。
例えば、ビタミンB群が不足すると、糖質や脂質をエネルギーに変えることが出来なくなります。また、ビタミンDが足りないと骨粗鬆症の原因となり骨折につながります。
さらに、ビタミンKが足りないと、出血がなかなか止まらなくなるのです。そのために食事や内服、注射などでビタミンを補うことが大切となるのです。
アルブミン製剤の点滴
肝硬変により肝機能が低下すると、血液中のアルブミンが低下し、腹水がたまるようになります。腹水がたまると内臓を圧迫して、患者への身体的負担が大きいので、その治療を行います。
その1つは塩分を制限し、利尿剤を使用することで、体に水分が貯まらないようにして、なおかつ余分な水分を出すということが目的です。
次にアルブミン製剤の点滴をします。アルブミンは、肝細胞で作られるのですが、肝機能が悪いとうまく作れなくなります。そのために点滴で補ってあげるのです。
まとめ
肝臓は人間の臓器の中でも大きなもので、代謝など重要な役割を担っています。そのために肝硬変が進行しない間に治療を進めていくことが大切です。
基本的なことは原因のなるものを治療すること。そして肝硬変の合併症を起こさないように内服や注射などの治療を行っていくことが基本となります。